書評
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書評

最近よく読ませてもらってるこちらのブログからの紹介。
404 Blog Not Found

野崎昭弘さんの著作。
ゲーデルが証明した「不完全性定理」を分かりやすく解説してくれる本。
(とはいえ、自分は数学的素養をあまり持ち合わせていないため、読むのにかなり苦労した)

目次は以下の通り

1章 ギリシャの奇跡
1.1 「らしい」と「である」  1.2 根拠を問う  1.3 理想化する  1.4 体系化する
第2章 体系とその進化
2.1 定義の退化  2.2 公理系の精密化  2.3 公理系の進化  2.4 モデルの多様化  2.5 モデルの効用
第3章 集合論の光と陰
第4章 証明の形式化
第5章 超数学の誕生
第6章 ゲーデル登場
6.1 完全性定理  6.2 不完全性定理  6.3 第2、第3不完全性定理  6.4 おわりに

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本屋行ったら売ってたので、衝動的に買ってしまいました。

正式な本のタイトルは、「攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER」。

舞台設定は、1991年(そんな前なのか…)に発売され押井守監督により映画化もされた「攻殻機動隊」と、2001年に発売された「攻殻機動隊2」の間を埋める作品になります。

「攻殻機動隊」は、パソコンが普及していなかった当時ではピンと来ない設定でしたが、現在のネット環境を背景にするとかなり現実味のある作品。作者の士郎正宗さんの先見性というか、未来を感じ取る力にはただただ驚愕するばかり。。

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福岡伸一氏の著作。

氏は生物細胞学者のようで、生物と無生物の境は何か?という問いから話が始まります。

最初に「自己増殖が出来るのが生物」と定義しますが、その場合ウィルスは生物になってしまう。
ウィルスは単細胞生物にも分類されない、単純なたんぱく質らしいですが、他の細胞に寄生して増殖することができる。
しかし、ウィルスには生物に宿る、一種の躍動感のようなものが感じられない。。
そんなウィルスを生物と呼んでもよいものか?

本書では、DNA、及び二重螺旋構造発見の歴史を遡り、氏が研究を行っていた、すい臓の消化酵素が体内に分泌される仕組みを解き明かす過程で、生物の偉大さに改めて気付く構成になっています。
あらすじを簡単に書くとこれだけですが、科学に興味が無い人でも、グイグイとラストまで引っ張ってくれる興奮があります。

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久々に経済の本を読みました。

三菱UFJ証券参与・チーフエコノミストである水野和夫さんの著作。

非常に示唆に富む内容です。

経済的な指標など、経済学で使う計算式や数値など、正直半分くらいはわからない内容もありましたが、全体の流れは把握できるので、著者が何を伝えたいかは理解できます。数字については、また読み直す機会あるときに、もっと理解できるようにしようと思ってます。。

さて、その内容ですが、著者はグローバル経済の本質を考える上で、以下3つのキーワードをあげます。

帝国化」と「金融化」と「二極化」。

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今更ですが、「漂流教室」を読みました。

ご存知、楳図かずおさんの名作。楳図さんが吉祥寺に住んでいるからってわけではないですが(笑)、吉祥寺の喫茶店「シェモア」で読破しました。

1972年〜1974年まで少年サンデーで連載されていたようです。何と僕の生まれる前!! 日本とアメリカ(アメリカ版は日本との共作)で、それぞれ映画化もされているみたい。

さて、そんなひと昔前の作品なのですが、ストーリーはあまり古さを感じません。もちろん時代背景は相当古いですが、全5巻を一気に読破するくらい力のある作品です。

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