1月
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2014年1月

Screen Shot 2014-01-25 at 16.40.44ふっと、iTunes Storeで試聴して、いきなりハマってしまった。

それが「ヒトリエ」。
オフィシャルサイトは以下。
http://www.hitorie.jp/

なかなか変わった経歴を持ってるミュージシャン。
米津玄師さんもそうだけど、ボーカロイド出身のミュージシャンがメジャーに当たり前に出てくるようになった。ボーカロイドなんてオタクでしょ?という色眼鏡を持ってる方は、何の先入観も無く音楽を聴いてみると良い。その上でご判断を。

さて、購入したのは「センスレス・ワンダー」という曲。
かなり一発で気に入った、良い曲です。

で、iTuens Store見てたら、「ルームシック・ガールズエスケープ」というインディーズのアルバムがあるみたい。さっそくTSUTAYAで借りよう、と思ったけど・・どこにも在庫が無い(笑)まぁ、インディーズアルバムだしな。。しゃーないので、久方ぶりにiTunesでアルバムを購入。

結果、買って大正解!!素晴らしいアルバムです。

ただ、困ったのが歌詞。
デジタル購入なので当然歌詞が無い。そして、普通のメジャーなアーティストであれば当たり前にWeb上に存在している歌詞がどこにも無い!!「センスレス・ワンダー」はメジャーデビュー曲なのでさすがにあったけど。。

何曲かは歌詞見つかったけど、どこにも見当たらない曲もある。
こりゃ、曲聴きながら自分で歌詞を書き留めるしかないか。。

ということで、せっかくなので、書き留めた歌詞を公開させてもらいます。
「ヒトリエ」にハマり始めた自分と同じような方々が活用してくれると嬉しいです。

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Screen Shot 2014-01-18 at 12.39.12

最近の日本には、相対的な価値観が蔓延してると思う。

「俺は良くないと思うけど、まぁ、その人が良いと思ってるんなら良いんじゃない?」みたいな、何かを失うことを恐れて全ての価値を相対化する風潮。

そんな時代だからこそ観るべき映画。

ナチスのユダヤ人虐殺を実行したアイヒマンの裁判を論評した、同じユダヤ人の主人公ハンナ・アーレントにまつわる顛末。

この裁判自体、東京裁判なみに公平性の無い見せしめ裁判なので、日本人としての自分は論じる価値は無いと思うんだけど、ユダヤ人の感情的回復を図るには重要な「儀式」だったんだとは思う。

そこに一石を投じたのが哲学者のハンナ・アーレント。

アイヒマンは官僚としての立場で機械的に虐殺命令を実行しただけで、そこに意志は無かった。悪いのは実行したアイヒマンではない、というのが彼女の主張。

彼女の言う「悪の凡庸さ」。
この恐ろしさを理解できるかどうかが、この作品を観る上での鍵。

今現在仕事をしていても感じる、官僚的な組織(会社)の思考停止状態。個人的な良心はあっても役に立たない。集合としての意志というのか、合成の誤謬とい うのか、誰も望まないのに何故か全体として悪い方向へ進んでしまう。別に当時のドイツ人が特別だったわけじゃなく、人間の組織であればどこでもどんな時代 でも起こりえる話。だからこそ恐ろしい。

そして、よくどこかの政治家が言う「絶対的な悪」など、くだらない宗教(空想)上の概念でしかない、ということが、この作品観るとよくわかる。

身の回りの友人関係を失ってでも真実を追求する、という哲学者としての彼女の姿勢に共感&感動する。
(・・作中のハンスとは後に和解したらしいけど。)

それこそが絶対的な価値だな、と私は作品を観て思った。