5月
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2009年5月

チャールズ・サイフェ氏の著書。

ゼロについての歴史、および数学、物理学、量子力学に与えた影響を解説した本。

歴史では、単なるゼロについての歴史だけではなく、宗教、哲学にどんな影響を与えたかという横軸の話も踏まえ、その上で縦軸に一本「ゼロ」という軸を通して一気通貫させている。自分は1つの話を深堀りするのも好きだが、こういう複数のジャンルの話を織り交ぜて、その上で軸を突き刺す本が大好きなので、大変面白く読ませてもらった。

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昨日から上映開始された映画。

主演はラッセル・クロウ。

主人公の新聞記者と友人である政治家の関係を横軸に、その政治家と愛人関係にあった人物の死と、全く関係の無いと思われた殺人事件の真相を追っていくうちに、次第に明かされていく意外な事実…という縦軸が絡み合った、ミステリー映画。

原題は「State of Play」。
実は大元は数年前にイギリスBBCで製作されたテレビドラマ。映画観終わって、家でHP調べてて知った。日本でも今年正月に数回に分けて放映されている。

以下がそのHP。
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/stateofplay/index.html
⇒ 既にリンク切れ

ただ、このHPのあらすじを見てしまうと映画とほぼ同じだったりするので、まだ映画観てなくて、これから観ようと思ってる人はネタばれ注意。

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ダン・ブラウン氏の著書。

氏は「ダヴィンチ・コード」や、現在公開している映画「天使と悪魔」の原作者でもある。

小説買ったのは結構久しぶり。
映画「天使と悪魔」を観た帰りに、盛り上がった気持ちが冷めないうちに購入。前から気になってて買おうとしてたってのはあるけど。。

ストーリーの展開は見事。
よく練られている。

「ダヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」もそうだったが、どんでん返しがある。割と何回も。それがこの著者の話の特徴なんだろね。

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ロン・ハワード監督の最新作。
(左記の画像はDVDの絵です)

…というよりも、「ダヴィンチ・コード」の続編と言った方が良い。

「ダヴィンチ・コード」は言わずと知れた作品だが、最初小説を読んだとき、そのあまりの面白さ/大胆さには舌を巻いた。こんな面白いストーリーの小説読んだのはいつぶりだろう?と言うくらい。超一級のミステリー。しかも自分好みの歴史ミステリー。作品に出てくる話の事実性については諸説があるが、それは面白さを少しも損ねない。むしろその話題性を高めたとも言える。

その続編なので、嫌が上にも期待感が高まる。

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宮台真司氏の著書。

宮台さんはここ数年毎週「マル激」を観てるせいか、やたらと親近感を感じてしまうのだが、どうやら氏の初新書とのこと。

目次見てもらうとわかるが、この本の切り口は大変分かりやすいし、入りやすい。

「コミュニケーション/メディア」から入り、「教育」「幸福」「アメリカ」「日本」と続く。しかし、入り口の間口は広いのだが、中が大変複雑に入り組んでいる。「死」「宗教」「安全保障」「経済(資本主義)」「政治」「環境」「農業」などなど…様々なテーマが絡み合い、理解(解釈)するのが難しい。「あとがき」にも書いてあるが、記述の難しさのためではなくて、まさにこの「社会の複雑さ」のために。。

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