書評
カテゴリ:

書評

瀬山士郎さんの著書。
著者は全く知らない人です。ある書評で推薦されてたので手に取った本。

前回読んだ「異端の数ゼロ」があまりに面白かったので、その熱が冷めない内に数学を学びなおそうってのがそもそもの購入した動機。

さて、この本は、「ゼロ/無限大」の歴史を踏まえて読むのと読まないとでは、かなり印象が異なる。やはり数学をやってる人の特性なのか、最初に数学を発展させた古代ギリシャを尊敬(崇拝?)しているような印象を本を読んでて受けるのだが、「ゼロ」の辿った不幸な歴史を見ると、ちょっとどうだろう・・と感じてしまう。代数を扱いつつ、インドの話も出てこなかったし。

⇒ 続きを読む

チャールズ・サイフェ氏の著書。

ゼロについての歴史、および数学、物理学、量子力学に与えた影響を解説した本。

歴史では、単なるゼロについての歴史だけではなく、宗教、哲学にどんな影響を与えたかという横軸の話も踏まえ、その上で縦軸に一本「ゼロ」という軸を通して一気通貫させている。自分は1つの話を深堀りするのも好きだが、こういう複数のジャンルの話を織り交ぜて、その上で軸を突き刺す本が大好きなので、大変面白く読ませてもらった。

⇒ 続きを読む

ダン・ブラウン氏の著書。

氏は「ダヴィンチ・コード」や、現在公開している映画「天使と悪魔」の原作者でもある。

小説買ったのは結構久しぶり。
映画「天使と悪魔」を観た帰りに、盛り上がった気持ちが冷めないうちに購入。前から気になってて買おうとしてたってのはあるけど。。

ストーリーの展開は見事。
よく練られている。

「ダヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」もそうだったが、どんでん返しがある。割と何回も。それがこの著者の話の特徴なんだろね。

⇒ 続きを読む

宮台真司氏の著書。

宮台さんはここ数年毎週「マル激」を観てるせいか、やたらと親近感を感じてしまうのだが、どうやら氏の初新書とのこと。

目次見てもらうとわかるが、この本の切り口は大変分かりやすいし、入りやすい。

「コミュニケーション/メディア」から入り、「教育」「幸福」「アメリカ」「日本」と続く。しかし、入り口の間口は広いのだが、中が大変複雑に入り組んでいる。「死」「宗教」「安全保障」「経済(資本主義)」「政治」「環境」「農業」などなど…様々なテーマが絡み合い、理解(解釈)するのが難しい。「あとがき」にも書いてあるが、記述の難しさのためではなくて、まさにこの「社会の複雑さ」のために。。

⇒ 続きを読む

こうの史代さんの漫画。

上巻・中巻・下巻の三部作。
上・中巻は数ヶ月前に発売されててすでに購入済み。で、昨日本屋さんに行った時、下巻が発売されてるの発見して、即効で購入。この下巻で作品は完結しました。

こうのさんの作品は「夕凪の街 桜の国」という素晴らしい作品を読んでファンになり、それ以来「長い道」とか別の作品も読ませてもらい、その優しい作品に感銘を受けて、さらにファンになった次第。

今度「さんさん録」も買ってみようかなと思ってるところ。。

⇒ 続きを読む