書評
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書評

西原理恵子さんの著書。

ご存知の西原さん。
本を書く人というより、普段は漫画を書いてる人。
4月からアニメ化される「毎日かあさん」や、「できるかな」シリーズとか、ハチャメチャな漫画書いてる人。面白いです、この人の書く話。破天荒で。

そんな西原さんが、「お金」を真正面に扱ったのが本書。
この世で一番大事なモノ。「お金」。
ここまでストレートなメッセージもなかなか無い。

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小幡績さんの著書。

「すべての経済はバブルにつながる」という挑戦的なタイトル。

そもそも「バブル」とは何か?何故サブプライムローン問題が起こったのか?
それを著者が非常にわかりやすい簡潔な文章で述べている。

目から鱗だったのが、「バブル」は避けられないということ。避けられないというか、心理的に「参加しないと損」というべきか。。そして、世界の投資のプロ達は、「バブル」を予測できなくて結果的に破産したのではなく、完全に予想をした上で、「バブル」だからこそ投資を行っていた。皆が合理的に振る舞った結果バブルが起こった。「合成の誤謬」というか。つまり「全て納得付くでチキンレースをやっていた」だけで、破産した人は「チキンレースに負けただけ」という事実。

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福岡伸一さんの著書。

福岡さんの本は、以前「生物と無生物のあいだ」を読んで書評にも書いた。ウイルスは生物か?無生物か?というテーマを、大変興味深く読ませてもらった。氏の経験を通した話なので、それぞれの事象が何と言うか、凄く生き生きとした躍動感があって、科学者が書いた本とは思えない興奮があった。

今回は男女の違い。

これも面白かったぁ〜。ほんとに目から鱗が落ちまくり。こんな経験はなかなか出来ない。
本は結構当たり外れが激しいし、20〜30冊読んで当たりが1冊くらいの割合だと思うけど、この本はそんな当たりの1冊。ほんとに読んでて楽しかった。

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中野京子さんの著書。

以前、何かの本で読んだのだが、西洋文化を知る上で、前提として知るべきことが3つあるとのこと。

1つ目は「キリスト教
2つ目は「ギリシャ神話

そして、3つ目が「ハプスブルグ家

事実、以前ヨーロッパ(チェコ)に旅行行ったとき、まずキリスト教について学ぼうと思い本を読んだ。その時読んだ本も、この本と似たような「アートバイブル」という、名画を通して旧約/新約聖書を学ぶ本。そして、そこで得た知識があったからこそ、旅行先で絵画を観る際にある程度の文脈が理解できて、大変役立った経験がある。

なので、本屋でこの本を見た時に、「なるほど、これは良い本だ」と2匹目のドジョウを捕まえる意味で手に取った本。

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エリヤフ・ゴールドラット博士の新作。

新作と言いつつ、「ザ・ゴール」「チェンジ・ザ・ルール!」など有名な前作の著書をまだ自分は読んだ事が無い。

今回、「複雑さに惑わされるな!」という副題に興味を持ち、前々から1冊は読んでみたいなーと思っていたところ、ちょうど新作が出たので購入した次第。

情報を得るにしろ、インターネットの普及で様々なゴミ情報が蔓延している中、どうやって本質的なデータを選べば良いのか。。その辺は日々悩んでいるが、その解決策として何かしらヒントが得られないかな?そういった目的で読んでみた。

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