森時彦さんの著書。
前作「ザ・ファシリテーター」で、「ファシリテーション」の概念を学ばせてもらった。
その後編。
小説形式は前作と同様。統合リーダーとして買収企業先に赴任した主人公リョウが、どのように上手く問題を解決するか?この辺も楽しみにして購入したのだが、いきなり違う会社の新しい登場人物が出てきて意表を付く。上手い展開だな(笑)小説としての面白さはそれ程期待してなかったけど、段々著者も物語に慣れてきたのかしら?
さて、肝心の「ファシリテーション」についてだが、今回は前作とは違い、より実際の業務に「ファシリテーション」の技術を落とし込む際に発生する問題点にフォーカスしているように感じた。MBA的な理論などは、どうしても頭でっかちな印象を受けてしまう。それだけで反発の対象となる。そして、そういった先入観が、現場の人間にその理論を受け入れ難くさせる。