監督はジョナサン・モストウ。
知らない監督さんだが、目的は主演のブルース・ウィルス。私は「ダイ・ハード」シリーズが大好きで、ブルース・ウィルスファンなのです。ってことで、劇場公開中も観に行こうか悩んでたんだけど結局観逃しちゃったので、こないだBlue-lay借りて観てみました。
ジャンルはSF。
人々は「サロゲート(身代わり)」というロボットを使って生活しており、生身の身体は家に居ながらにしてサロゲートと接続し、サロゲートを使って外出や仕事をしている。
この辺り、私の大好きなアニメ「攻殻機動隊」の設定をそのままパクッているように感じた。なので新鮮さは全く無し。
設定もかなりいい加減なところがある。
例えば人間に取って大事な「食事」をどう解決しているのか?ということ。
日常をサロゲートで生活してると、お家に食事を買って帰るだけじゃすまない。仕事中の「食事」はどうしてるんだろう…お家で食事してるとき、外のサロゲートは止まったまま?それっておかしいよな。。
それに、頭にちょっとした機械をかぶるだけでサロゲートと接続できるってのもちょっとねぇ…。攻殻は「電脳化」というファクターがあったから納得できるけど、帽子をかぶるみたいな感覚でサロゲートに接続できるってのは、あまりにもリアリティが無さすぎる。
細かいところでツッコミ所が多々あり、ちょっと設定に想像力が足りなかったように思う。
そして、何よりストーリーが良くない。
正直ストーリーの主軸がよくわからなかった。
最後あの終わり方をしたならば、主軸は家族愛だったんだろう。けど、映画観てるときそれが全くわからなかった。それにこのテーマを扱うなら、別にSFである必要無いし、サロゲートという設定自体あまり意味が無い。
SFを扱っていながら、そのSF自体を否定してるというか…何と言うか、この設定を積極的に使って(活かして)作品を作っていないように感じた。ほんとに残念。。。
映画館で観なくて良かったと久々に思った作品です(笑)