お仕事に関わりそうなので、ちょっとどんな内容なのか観てみようと思い手に取った作品。
結構な人気ドラマらしいけど、普段TVドラマとか観ない私は全く知らない。
設定どころか主役が誰かも知らない有様。。
最初はTVドラマの方を観ようかと思ったけど、何とシーズンⅦまで出てる!!こんなの全部観れないよ。。と心が折れかけたところ(笑)、劇場版が1つあったので初級編としてはちょうどいいかなと思って、映画観てみました。
そういえば、現在は新作の「相棒 劇場版Ⅱ」を撮ってるみたい。
仕事で関わりそうなのは、こちらの2作目の方。
どうやら最新のシーズンⅧから、水谷豊さんはそのままだが、相棒役が寺脇康文さんから及川光博ことミッチーに変わったみたい。「劇場版Ⅱ」は水谷さんとミッチーのコンビでやるのね。。
で、前置きが長くなりましたが、この劇場版1作目。
正直あまり面白くなかったです。
設定はかなりありふれた昔から使い古されたもの。
知性派と行動派の2人のコンビが様々な事件を解決していく。古くは「シャーロック・ホームズ」(ホームズの場合、ワトソンはあくまでおまけで、1人で2役こなしてるイメージあったけど。。)、「名探偵ポワロ」なんかはその典型かな?ポワロとヘイスティングス大尉とのコンビ。ポワロが大好きな私としては、この設定を活かしたストーリーに面白みが無ければ、同じ設定の別作品をわざわざ観る理由が無いのよね。。
「古畑任三郎」みたいに、こちらも私の大好きな「刑事コロンボ」の設定を使って、あれだけキャラを活かした面白い作品に仕上げるならば、設定を真似しても何ら問題ない。けど、他所(よそ)の設定借りておいて、オリジナルより話がつまらないんでは、さすがにクリエイターとしての良心を疑ってしまう。
で、その映画のストーリー。
なんかコネコネと練り込んだあげく、原型が無くなってしまった粘土細工のように、ちょっと映画としての形を成してなかったように思える。
東京マラソンやNPOの人たちがテロリストに拉致される話など、当時の世相を作品内に反映したりはしてたけど、素材を活かしきれてない。東京マラソンなんて完全におまけ。マラソンである必然性が全く無い。チェスを使った暗号も、昔に観たアニメで同じネタを扱ってて、その焼き直しに見えた。それに、そもそもメール使ってチェスの手をやり取りしてるなら、警察だったらメールアドレスから住所まで絞り込めるでしょうに(Webメールなら無理だけど…)。実行犯である先輩を殺す理由もわからんし、そもそも「Sファイル」を政治家自身が暴露しちゃったら、事件そのものが意味無いじゃんかよ。。
何で、こんなストーリーになっちゃうんだろう。。
ただ、西田敏行さんの演技力はさすがでした。
また、主役の水谷豊さんもよい演技されてた。けど、寺脇さんははっきり言って大根役者。あの不自然な熱血ぶりが、無理やりな役作りに見えて仕方ない。大御所2人が居たからまだ何とか映画としての体裁は守れてたように見えた。
感想を一言で言うと「微妙」(笑)
TVドラマの方はもっと面白いのだろうか?「踊る大捜査線」もTVドラマの方が数倍面白いし。
ただ、劇場版がこれだとTVドラマ観ようって気にならないなぁ。
せめて、「劇場版Ⅱ」はもう少し面白いストーリーであることを望みます。