全部わかった!国際銀行家たちの地球支配/管理のしくみ

安部芳裕氏の著書。

前回の「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」に続けて氏の本は2冊目。

この2冊目はつい最近(2010年2月に)出版されたばかりなので、内容がかなり新しくタイムリー。新型インフルエンザや地球温暖化、サブプライムローン後の金融危機、民主党政権の政策など、ここ1年間の危機と言われる胡散臭い事象や政治状況を扱い、その背景にある意図(陰謀)を解説している。

まずは目次。

第1章 (“危機”の捏造1)新型インフルエンザ―ワクチンによる人口削減の隠された意図
第2章 (“危機”の捏造2)地球温暖化―環境のため?いや金と世界政府のため!
第3章 (“危機”の捏造3)テロとの戦い―911は世界政府への周到な演出だった!
第4章 (“危機”の捏造4)金融危機―繰り返される「羊毛刈り」(借金漬け→破綻→担保没収!)
第5章 民主党の政策が日本を滅ぼす―日本が中国共産党に呑み込まれる日は近い!?
第6章 日本再生への処方箋―お金の民主化の実現へ

ほんとにそうなのか?と疑いたくなるような陰謀論もあるのだが、1冊目を読み「金融のしくみ&歴史」を理解した上だと、実際あったとしてもおかしくないなと思える。

新型インフルエンザは人工的な間引きのためにウィルスをばらまいたと言う話もにわかには信じられないのだが、ユダヤ人の優生思想は事実あるのだろうし、その結果として原爆落とされた日本人としては、あり得ない話ではないと思う。

ただ、製薬会社の意図は間違いなくあっただろう。
先日「医薬品クライシス」という本を読んだが、大手製薬業界は特許切れ間近&新薬開発失敗により、かなり危機的な状況(・・とは言っても、普通の企業に比べれば相当利益率高いだろうけど。。)。本書で述べられてるように、その製薬会社を救うためにこの新型インフルエンザワクチン販売で製薬会社(主に海外の製薬会社)が不当な利益を得た可能性は高い。

「地球温暖化」と「テロの戦い」については、正直言うコトはないなぁ。。
陰謀と言うか、これは「事実」と断言してもいいでしょう。

「二酸化炭素削減」は、排出権取引(新たな金融商品)のための材料(口実)でしかないし、実際に地球を救おうとどれだけの人が考えているのか。。もちろん、ゲームのルールが変化すれば、風力やバイオマス発電など日本が優位に立てる産業もあるだろうから、そこでは利するよう行動すればいいのだろうが。何か、そのゲーム自体がちょっとくだらないなーと思う。

はっきり言って、私は参加したくないわ。。

「テロとの戦い」なんて、発端である「9.11事件」の誰が見ても疑問符「?」マークだらけの不自然さを、何故深く追求しないのか?、その1点だけ見ても、誰かしらの「意図」があったことははっきりしてる。疑う余地が無い。しかし、アフガニスタンの麻薬利権って話は初めて知った。なるほど、そんな利得もあったのか。。

「金融危機」に関しては、1冊目とかぶる内容も多かったので、特に述べることも無いかな。

で、そんな世界の状況を踏まえた上での民主党政権の政策だが、部分的に見てかなりひどい。本書では述べられていないが、鳩山首相のリーダーシップ欠如が一番の問題。その問題が、様々なその他の問題にも影響を与えているように私には思える。

本書で扱ってる「外国人参政権」もその1つ。私はこれは反対の立場。だって考えられないでしょ?「参政権」ってイコール「主権」だよ?税金払ってるなんて理由は論外。「税金」は行政サービスの対価であって、国家の「主権」とは何も関係がない。その「主権」を他国に解放してどうすんだ?「中国人民元」ブロックの一部になる、と本書では問題提起してるが、「参政権」解放が実現されると、マジでその可能性が高まる。中央銀行すら無い国とペッグ制にするつもりか?あり得ないぞ、その選択肢。これは鳩山首相が実現に前向きになってるようだが、正直頭の中身を疑う。

さて、最終章の今後取りうるべき選択肢だが、これは1冊目と同じ。
「地域通貨」の導入。

その他にも、為替取引への1%課税(「トービン税」と言うらしい)や食料/エネルギー時給率UP、特別会計の透明化など挙げているが、このあたりはそんなに目新しい提案ではない。

1冊目ほどの衝撃はなかったけども、立て続けに読んだからこそ、頭の中に強く印象が残った。今こんな世界状況だからこそ読むべき本。時間ある方はぜひ一読をオススメします!!

今のところ「全部わかった!国際銀行家たちの地球支配/管理のしくみ」にコメントは無し

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