ITジャーナリストである津田大介氏の著者。
最近流行りのTwitterに関する本。
Twitterとは、140文字の制限の中で書き込みを行うという単純なツール。そして、フォローをすることで、他人のつぶやきを覗き見ることができる。相手の承認は必要無い。フォローすればそれだけでOK。この「ユルさ」がTwitterの特徴の1つでもある。
津田さんはTwitterの世界で「tsudaる(つだる)」という動詞を生み出した人でもある。なので、日本でTwitterに関する本を出すとしたらこの人が最も適任。同時期に何冊もTwitterに関する同じような本が出版されたが、他の人の本は読む気にもなれなかったもんね。
実は津田さんの事は前から知ってる。
TBSの「文科系トークラジオ Life」のPodcastを以前から視聴してるのだけど、このラジオでサブパーソナリティを津田さんは勤めてるのだ。
しかも、この「Life」でもTwitterについてテーマとして扱ってて、11月の放送「Twitterはじめました」をこのページからmp3データダウンロードが出来たりする。
さて、本の構成は目次を見るのが一番。
以下が目次。
第1章 ツイッターとは何か?(ツイッターで今、何が起きているのか?/ツイッターとは何か?)
第2章 筆者のツイッター活用術(筆者のツイッター個人史/「tsudaる」技術)
第3章 社会に広がるツイッター・インパクト(ツイッターとジャーナリズム/ツイッターと政治/ツイッターとビジネス)
スペシャル対談 勝間和代×津田大介 つぶやく力—ツイッターの可能性を探る
新書なので内容は薄い。ページも200Pほどだし、後半50Pは勝間和代さん(この人最近ちょっと色んなとこに手を出し過ぎだな。。)との対談なので。
この本の中で一番役に立ったのが、1章で紹介されてる以下Twitterの6つの特徴。
- リアルタイム性
- 強力な伝播力
- オープン性
- ゆるい空気感
- 属人性が強い
- 自由度が高い
「リアルタイム性」と「強力な伝播力」は表裏一体。けど、実際にリアルタイムで何が起きているかを知るには、Twitter検索は最適なツール。事件、事故などや、誰それがどこで何をしてる、というリアルタイムな情報を、これだけ広く伝播できるツールは、今ままでネットにも無かったように思う。それくらい「リアルタイム」を「伝播」するのにTwitterは相性が良い。
「属人性が強い」のもたしか。個人的にTwitterは仕事で絡むようになったこともあり最近よく使ってるのだが、有名人もTwitterに徐々に参加してきている。フォローすると、有名人のつぶやきを見ることができる。有名人はまさに「属人性」の象徴。しかし、実は有名人のつぶやきはあまり面白く無い。一般人のつぶやきの方が面白いし有益だったりする。これも1つの「属人性」。「有名人」の声だから聞きたいのではなく、様々な人が色んな場所で色んなことをしてる、そのリアルが面白いのだ。
2章では「tsudaる」の生まれた背景、そして3章ではTwitterがビジネスや政治の世界で現時点でどんな使われ方をされているのかが紹介されてる。
いずれにせよ、Twitterはまだまだ新しいサービス。活用方法もこれから開拓されるだろう。mixiやモバゲーなどのSNSサイトが流行った次のサービスはTwitterと言われて結構時間がたつが、この2009年の6月~10月にかけて日本の利用者も190万人を超え、キャズムを超える直前までは辿り着いたように思う。iPhoneや携帯でも使い勝手の良いサイト&アプリが出揃ってきてるし。ただ、ほんとにキャズムを超えるには、後1歩の大ジャンプが必要だと思うが、それは今後に期待。
「Twitterとは何なのか?」を知るには、本書は最適。
本書を読んだら、Twitterサイトでアカウントを作り、まずはいつでもどこでもつぶやいてみよう。
何でもそうだが、自分で使ってみないと物事の本質はわからない。
Let’s Tweet !!!!
【参考サイト】
□「Twitter」サイト
□「y_yone」のTwitterアカウント
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