岡嶋裕史さんの著作。
この人の本は初めて読んだが、すごく読みやすい。
文章もわかりやすいし、技術的なバックボーンもしっかりしているので、安心して読める。
さて、本の内容は、世の中に使えないシステムが量産されてしまう悲劇を、システム側ではSEという立場に焦点を当てて、システム開発を発注するユーザの視点に立って、開発が完了するまでの注意点をわかりやすくまとめてある。
目次は以下の通り。
第1部 SEという人々
第2部 SEと仕事をするということ
第3部 ユーザとSEの胸の内
システム業界にいる人であれば、書いてあることは割と当たり前なことばかりなのだが、現在の自分たちの状態を把握する上で、またユーザ側の立場を意識する上でも、読んでおいて損は無い。
これから何かのシステムをどこかのIT会社へ発注しようと考えている立場の人は絶対に読んでおいた方が良い。
笑えるけど笑えない、IT業界の実情がよくわかるし、何に注意して発注すれば良いかもわかる。
それにしても、発注側のCIOと受注側SEのケーススタディを綴った第3部は大爆笑!!!
めちゃくちゃ面白い!!
この第3部だけでも、立ち読みでもよいからぜひ読んで欲しい。
本屋で爆笑必死である。
このケースが決して大げさではないという今のIT業界は、外から見るとほんとに笑える。
そして、当事者としてはマジで寒気がする。
今のところ「うちのシステムはなぜ使えない」にコメントは無し