おいらの愛車ロードバイク「TREK1.2」の後輪タイヤがパンクした。
先日街中走ってたらいきなり。大きな音を立てて。
まぁ、パンクは仕方無いとして、新しいチューブ買ってさっそく交換しようとしたら、何と新しく買ったチューブも空気入れたらいきなり破裂!!ぎょえ!!!
パンクした際にタイヤに何か釘みたいなモノが埋め込まれてしまったのか?と思ったんだけど、どうやらタイヤに穴が空いてて、そのささくれ部分にチューブが触れてパンクしてしまったみたい。。
・・仕方無いな。タイヤも買おう。余計な出費が。。
と思ったとき、そういえば自転車のタイヤって、今まで構造とかタイヤ径についてとか、あまり知らなかった、って気づいた。
良い機会なので、構造理解した上で、ちゃんとブログにまとめておこうと思う。
参考にさせてもらったのは以下のサイト。
ちょっと記事は古いけど、良くまとまってて理解するのにすごく助かりました。本当に感謝。
ホイールについて
ホイールサイズについて(アドバンス編)
他のサイトやページも見たけど、中途半端な書き方しかしてなくて、見れば見るほど混乱した。「呼び径」についてとか。人によって言ってること全然違う。理解しようと思ったら、しっかり理解した人が書いた、しっかりとした文章に優るモノは無い。イラスト付きだと特に。
閑話休題。
さて、まずは「タイヤとリムの構造」について
タイヤとリムの構造
まずは、前提としてタイヤには2種類ある。
「クリンチャー」タイプと「チューブラー」タイプだ。
「クリンチャー」は普通のママチャリの仕様。俺が乗ってるのもこれ。だから、この先は「クリンチャー」タイプ前提で話を進める。「チューブラー」の自転車って乗ったことないし。まぁ、乗る機会あればそのとき改めてブログにまとめよう。。
さて、以下の図を見てほしい。
基本はこの構造。
「リム(ホイールフレーム)」があり、その上に「タイヤ」を装着する。タイヤの中には「チューブ」が入ってて、パンクした際はこのチューブの穴塞いだり、交換したりするわけだ。
リムには何種類かある。
詳細は、上記「ホイールについて(アドバンス編)」ページに詳しいので説明はそちらに譲るとして、簡単に言えば、イギリス発祥の「W/O(ワイヤード・オン)」とアメリカ系の「H/E(フックド・エッジ)」形式の2種類がある。主に「W/O」はロード、「H/E」はMTBで使われていたらしい。
で、上記のイラストは「W/O」形式。
「W/O」は名前の通り、タイヤの内側のワイヤー:ビード(銅線)をリムに貼り付かせる(オンする)方式。「H/E」はフックドと名前に付いてる通り、フックがリムに付いてて、そこにタイヤのビードを引っ掛けて支えるらしい。まぁ、私は今はMTBには乗っていないので、この先の説明は「W/O」前提で進めることにする。どうやら色々な経緯を経て、今は「W/O」と「H/E」が徐々に融合してきてるらしいしね。
タイヤも構造により数種類ある。
これは以下サイトを見てもらうと良い。
クリンチャータイヤの選び方
「トレッド」や「耐パンクベルト」などは、厚さに違いがあったりそもそも入っていなかったりなど、こういうところで値段に差が生まれるみたい。ただ、市販されてるタイヤに親切にそういった説明が載っているわけでもなく、自分で調べて買う必要がある。これは一番安いから「トレッド」も薄くて「耐パンクベルト」も無い一番耐久性の無いタイヤだな・・とか。お店の人に聞いても良いし。そういう条件を納得した上で買えばよい。
次はリムとタイヤ関連の「長さ」について
リムとタイヤ関連の長さ
調べてると色んな用語が出てくる。
その中で押さえておく必要があるのは「タイヤ外径」「リム外径」「リム呼び径」「リム内径」、それと「タイヤ幅」「リム幅」くらいだと俺は理解した。それ以外は、プロの自転車整備士でも無い限り知る必要無いかな?と思う。
「タイヤ幅」と「リム幅」はイラストの通り。
「タイヤ幅」はタイヤの横幅、「リム幅」はリムの外側の幅ってわけだ。
で、次は径(円周)。
「タイヤ外径」は単純。一番外側の円周の長さだ。
「リム外径」は、リムの一番頂点の円周の長さ。「リム内径」はホイールの内側の円周の長さだ。スポーク全部外してホイールだけになったイメージを想像してもらえばわかりやすいかな?
で、今回調べて一番わかりづらかったのが「リム呼び径」。そもそも「呼び径」という呼び名自体がわかりづらい。「よびけい」と言うらしい。(専門用語過ぎて、どこ調べても呼び名が出てなかった。誰か書いとけよ。。。)
「ビード径」とも言うらしいが、要するにビード(銅線)の円周の長さのこと。一般的に「リム径」と言えばこれのコトなんだそうだ。
この数値が大事なのは理解できる。タイヤとリムのまさに接続する箇所の数値なので。
ただ、今はかなりタイヤ(&チューブ)の仕様が画一化されてきてるから、レースに出るならともなく、ライトに街中でロードに乗る人はあまり意識する必要ない情報だとは思う。混乱するので。昔はそれこそ色んな径のタイヤやリムが氾濫していたから、この数値を知らないと整備ができなかったってことは想像に難くないけどね。。。
径については、以下のイラスト作ってみた。
一番右がリムとタイヤの縦断面図、真ん中のタイヤは対比したタイヤの横向きの図。
(こんなぶっといタイヤとリムは無いとは思うけど(笑)、わかりやすくするために極端に書いてます。)
それぞれの円周は、色分けしている通りで、タイヤ外径は一番外側の円周の長さ、リムの内径は一番内側の円(緑色)の長さになる。
ちなみに、このイラストの中で、「リム呼び径」だけが外見からではわからない。外見では「リム外径」が見えるだけ。なので「呼び径」はイメージする必要がある。
このイラスト書いて、ようやく腑に落ちた。
こういった理解を深めた上で、今回はこのタイヤを選んだ。
vittoria(ビットリア) DIAMANTE PRO RADIALE ブラック 700x24C DIA-RADI-22C
こっちにしようか悩んだんだけど、耐久性が高い方が良いかなーと思っての決断。
ビットリア RUBINO PRO SLICK3 700×23C(622)
今回自分は今までと同じvittoriaというメーカーを選んだけど、どのブランドのどのタイヤが良いかは、実際に使った人の意見をネットなどで調べて参考にしつつ、自分で試してみるしか無いかなーとは思います。
これでリムとタイヤについては説明終わり!!
お次はついでにチューブの説明もしておく。
チューブの選び方
今回調べる中で、とにかく頭混乱したのがこのチューブ。
たいてい市販のチューブには「700×23c」とか書いてある。
ここには「700」「23(c)」と2つの情報が記載されている。
「700(mm)」は「タイヤ外径」、「23(mm)=2.3(cm)」は「タイヤ幅」のこと。
「23c」の「c」は「リム幅」を表してて、「a < b < c < d」と幅広になる。日本では「c」しか使っていないらしい(abcdの正確な数値は不明。。)。
ちなみに、「700c」という表記もたまに見かける。
これは単位を「インチ(inch)」に変換した際の端数分を表していて、a:3/8(inch)、b:1/2(inch)、c:5/8(inch)と「a < b < c」の順に幅広になる(何故inchに変換するかは後述)。例えば「700c」は、「700(mm)/25(mm) = 28(inch) + 5/8(inch)」となる(本来は1inch=「25.4mm」なのだが、大雑把に「25mm」と計算するらしい。)。
現在は「c」以外はほぼ使われていないので、省略されて「700」とだけ書かれてる場合もある。
このタイヤの円周の長さと幅を元に、チューブを選ぶわけだ。
まぁ、当然と言えば当然。。タイヤの中にチューブ入れるんだから。
ここまでは割とわかりやすい。
しかし、「28×1-1/2」「27×1」という表記で書かれてるチューブもあり、これは単位が「インチ(inch)」となる。
タイヤのメートル単位の仕様はおフランスで生まれ、インチ単位の仕様はイギリスで生まれた。時代はイギリスの方が先。つまり「28×1-1/2」は、「タイヤ外径」が「28(inch)」=「28×25.4(mm/inch)=711(mm)」、「タイヤ幅」が「1+1/2(inch) = 25.4+25.4/2=38.1(mm)」のタイヤということになる。
この2つの仕様が入り乱れてるのが混乱の元。
イギリス仕様が先に生まれたので、後から作ったフランス仕様は本家に合わせる必要がある。その際に、正確な1inch=「25.4mm」ではなく、「25mm」と省略してしまったことが、さらに混乱の度合いを深めているように思える。しかも、メートル(mm)⇒インチ(inch)に数値変換しても、その通りの大きさになっていなかったりするから余計始末が悪い。
例えば、今回買ったチューブがこれ。
Panaracer(パナレーサー) チューブ W/O700x23~26C/27×1.00仏式ロングバルブ48mm OTW700-25LF-NP
見ての通り、「700×23〜26c(mm)」と「27×1(inch)」と両方記載されてる。
「タイヤ幅」はわかる。1inch=25mmだとして、23〜26mmと幅があるので1inchと記述するのは良い。しかし、「700mm」は「28inch」のはず。しかし「27」と書いてある。どうして???
うーーむ。。。わからん。
さらに、自転車のタイヤとリムは、まず「リム呼び径=ビート径」を基準に考えるらしい。
mm/inchのどちらでも良いが、仮に「ビート径」を「622(mm)」と決めた場合、必然的に「リム外径」は決まる。「リム内径」も、ホイールの厚みをどれくらい取るかで決まる。また、タイヤも「タイヤ幅」が決まれば、厚みもほぼ決まり、「タイヤ外径」も決まってくる。
こういう流れで寸法決めるので、「タイヤ外径」はかなり幅が出来る。同じ「ビート径」でもタイヤの厚みで変わるから仕様にばらつきが生まれる。チューブも同様、その仕様に引きずられる。その結果が、上記「ホイールサイズについて(アドバンス編)」で紹介されてる表だ。子ども用自転車のタイヤ含めると、アホか!!ちゅーくらい種類が分かれてる。
こりゃ、普通の人わかるわけないわ。。。
まぁ、チューブの仕様がわかりづらいんじゃなくて、ホイール&タイヤの仕様にチューブが引きずられた結果なんだけど。
この項は「チューブの選び方」がテーマなので、そういう意味だと、普通のロードバイク乗ってる人は、「タイヤ外径」が「700」のチューブ選んどけば間違いない。あとは「タイヤ幅」だけど、23cがスピード重視、25cが折衷型、28cは耐久性重視、というところだろうか?あとは好みに合わせて選べば良い。ただし、あまり「タイヤ幅」大きすぎるとブレーキ幅によってはタイヤが自転車に収まらなくなるので、そこだけ注意かな。
えらく時間かかったけど、ようやく頭の整理が出来た。
自転車の理解が1つ進んで、その分また自転車が好きになったな。
タイヤは注文済なので、届いたらさっそく交換して試運転しにいこ。
全く刻印の無いリアホイールを入手したものの、サイズが全く解らず困っていたところ、貴殿のページにたどり着きました。
「ホイールサイズについて」が大変参考になりました。有難うございます。
こちらこそ。
お役に立って幸いです。
楽しんで読み進められました、執筆ありがとうございます。
当方はスウェーデンのモナークのタイヤ交換で表記の誤認があり、部品収集で勉強の機会を得ました。
タイヤ表記26×2×2×1/2でチューブは26インチ表記、でも26インチだとリムバンドも入らない始末。
BEリムに似たリム断面の観察不足、リム内径の未計測、表記の認識不足、実物計測の数値と表記の不一致などなど。
同じ二輪でもオートバイの方が整備しやすい、と思いました。
コメントありがとうございます。
タイヤやチューブの表記は本当にわかりづらいですよね・・いまだにちゃんと理解できてない部分あります。
オートバイは私は免許持ってないので乗らないですが、自転車よりは規格が整備されてそう。
何事もシンプルが一番です。
お世話になります。
タイヤにはW/OとH/Eの2種類があることを知りました。
リムの型式がW/Oにはタイヤの型式もW/Oを使用しH/Eには
それぞれH/Eを使用する必要がございますが、
チューブも同様でしょうか。W/Oのタイヤ及びリムのセットに
H/Eのチューブは使用できないでしょうか。
ご確認いたしたくお願いいたします。