久しぶりのマンガです。
ご存知「孔雀王」。作者は萩野真さん。
マンガ喫茶で1巻から最新11巻までを読破。
昔の「孔雀王」は全巻持ってて、学生時代、しかも中学生頃だったかな?よく読んでた。
このマンガで真言宗についてかなり詳しくなった。日本の歴史は様々なマンガを読んで学んだと思うが、このマンガもその中の1つ。そして、その経験が今の自分の歴史好きにつながっているように思う。
さらに、うちの実家は真言宗の檀家なんだが、この「孔雀王」も真言宗、真言密教のお話。
なので、○○回忌とかで坊さんが来て、唱えるお経を聞いてると、マンガに出てくるお経と少し似ていて、やけに親近感というか嬉しい気持ちを感じたのを覚えている。
さて、この新しい孔雀王は仏教(真言宗)から神道の世界、つまり日本神話を題材としたイザナギ/イザナミを扱った話にシフトしている。
これがまた良い!すごく良い!!
というのも、日本神話を扱った本(日本書紀)って私は一度も読んだことがない。色んな本でつまみ食いした知識はあるが、体系化はできていない。しかし、このマンガを読むと、イザナギ/イザナミの創世の神話や、その子供アマテラスやスサノオに関する知識も、自然と得られてしまうのだ。エロいシーンさえ無ければ、教科書として扱ってもいいのに、って本気で思う(笑)
自分の故郷鳥取(因幡)の白兎&兎を助けた大国主(スサノオ)や、お隣島根の八岐大蛇伝説など、実は日本神話を扱った話は、割と生活の様々なところで引用されている。キリスト教の社会で聖書の話が引用されるように。。
しかし、この神話の話を詳しく知ってる日本人は少ない。なぜなら日本神話をちゃんと学び機会が学校では全く無いからだ。ほんとに皆無。習った記憶がマジで無い。学べばすごく面白いし、外国の歴史や英語や聖書を学ぶよりも、まず一番最初に学ぶべきことなのに。。
このマンガは、その重要な知識を学ぶ、貴重な機会を与えてくる。
自然神、(別)大津神、国津神などの概念も一通り理解できる。
もちろん、物語(マンガ)なので、神話をベースにしつつ、著者独自の解釈を加え、物語を発展させて面白く味付けはしているが、基礎を理解すればその味付けも含めて楽しめる。
(昔のキャラもたくさん出てくるので、昔の孔雀王を読んでた人の方が、当然ですが、より楽しめます。)
…なんて、色々難しく書いてしまったけど、とりあえず普通にマンガとしても楽しめるので、興味持った人はぜひ全巻読んでみてちょうだい!!