ネット広告ハンドブック

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が編著。

DACは、広告を表示する「媒体社」と、広告主の代理をしている「広告代理店」とを結び、広告メニューの開発や販売代行、メディアプランニングなどを行う「メディアレップ」会社とのこと。

自分は現在IT会社でマーケティングに関わっていて、ネット広告を使う立場にある。また、色々と新しい概念が生み出されるネットの広告業界を一度総括してみたいな、という思いもあった。そういう動機もあり手に取った本。

正直言って新しい知見は無かった。
しかし、「総括したい」というのが目的なので別に新しい知識は必要無い。
自分が関わっているマーケティングは、まだ1部に特化というか、1部しか手を付けられていないので、所謂「クロスメディア」という広告手法は使えていない。予算が無いという問題もあるけど(笑)つまり、正攻法の手法もまだ試せていない。

この本は基本的なことを広く浅く扱っているだけなので、各手法の深堀りは出来ないが、とりあえずの正攻法を学ぶ上では役に立ったように思う。

「インプレッション効果/トラフィック効果/レスポンス効果」のフレームは資料作るときとかに使えるな。。それに「ポストトラフィック」と「ポストクリック」も。この2つは、ほんとにしっかり分析したいんだけどねぇ。。ツールが無いと出来ないこともあるので、その辺は今の課題。予算も期待できないし、とりあえずは今まで通り「Google Analytics」で出来るとこまでやるしかないか。。

1つ残念なのは、DAC自身が「メディアレップ」だから仕方無いことだけど、「メディアレップ」という立場を売り過ぎていたこと。特に「視聴率」などという、既に崩壊しているテレビのモデルを薦めているのは正直引いた。

個人的に「メディアレップ」は必要無いと考えている。それは企業側で本来やるべきことなので。あるいは広告代理店側で提案してもらいたいこと。単に現在の代理店は「クロスメディア」の能力も経験も無い(特にIT系)から代行してるだけでしょ?「代理店」と「メディアレップ」は一緒で良い。広告主の立場としては。

その辺は差し引いて読む必要がある。

価格は1800円で280ページほど。2ページセットで右が文字、左が図という構成なので、ページ数の割には簡単に読めるが、1800円の価値は正直言って無かったように思う。立ち読みで良いかな?新卒とか未経験の人が入門書として使うなら買う価値あるかも?って感じ。

以下は目次

第1章 ネット広告の最新動向とプレイヤーの役割
第2章 ネット広告のサービスのしくみ
第3章 業務の流れを知ろう
第4章 広告効果測定はこう行う
第5章 ネット広告の技術を知ろう

今のところ「ネット広告ハンドブック」にコメントは無し

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