今日は、どこのニュースでもこれがトップ記事になってるから、ほとんどの人が知ってると思うけど、村上ファンドの代表、村上世彰容疑者が、ライブドアがニッポン放送を買収する動きを知った上でニッポン放送株を買ったとして、インサイダー取引の容疑で逮捕された。
村上容疑者は今日の昼過ぎに記者会見を開いて、インサイダーに関わるような情報を「聞いてしまった」、聞いてしまったものは仕方無いので素直に罪を認める…なんて感じの殊勝な事を言ってたけど、どう考えても嘘だよね、これって。
こういうお涙頂戴的な演技に日本人はとことん弱いから、世間が「あぁ、仕方無くやってしまったんだな。ほんとは凄く謙虚で善良な人なんだ」なんて空気になって、結局うやむやになってしまうのが一番怖い。
今後検察による捜査が続くだろーから、ほんとに徹底的にやってほしい。
けど、どうせ捕まったって高額の保釈金を払ってすぐに出所してしまうんだろーし、お金はそのまま残るから別に今後の心配は無いんだろーね。会見聞いてると、そんな感じが漂ってた。
基本的に村上ファンドって嫌いなんだけど、何故かというと、そもそも今の株式市場がすごーくギャンブルな感じがして、その嫌な流れを作ってる一因だと思うからだ。
もともと株は博打ではあるけど、将来性のある会社の株を買ったり、自分がファンになって応援してる会社に資金を援助するのは別に問題は無いと思う。
けど、最近の株式市場って、ほんとに乱降下が激しくて、今こうしてパソコン打ちながら、晩ご飯食べてるような「実生活」に直結してるとは到底思えないんだよな。
中には真面目に運用やってる人や組織もあるだろーけど、そういった人達も、こういう一部の株式市場操作をしてる人達に巻き込まれて、自分たちが投資してる会社の実業とは関係ないところで、株価が上がったり下がったりして迷惑してるんじゃないだろーか？
僕の今所属してる会社は、一応東証一部上場企業ではあるけど、正直言って上場してて良かったなと思うことは何も無い。
逆に、毎年右肩上がりなんて実現不可能なアホな目標を立て続けなきゃいけないし、それというのも株価が下がらないよう株主に気を使ってるからだ。
何か新しい事業をするときにたしかに資金は必要だけど、ギャンブルで儲けたいような連中を潤わすために、日々地道な仕事して貢献してるかと思うと、ほんとーに気持ちが萎えてくる。
今日のニュースを受けて、株をやってる人達はこれをさらにネタにして乱降下した市場で、売ったり買ったり一日忙しかったことだろーと思う。
ほんとにアホな話だ。
実業とは全く関係無いとこでお金だけがフラフラとあちこちに移動してる。
こんな状態で、いくら「日経平均が〜％回復したから日本経済は上向きになってきた」って政府が言っても、説得力全く無い。
実業と関係ないとこで上がった株価なんて、何の指標にもなんないじゃん。
最近、いろんな人の「無責任さ」に失望気味。
幸い今週末からW杯が始まるから、頑張ってテンション上げていこう…
