「スリー・デイズ」

監督はポール・ハギスさん。

クラッシュ」の監督さん。
「クラッシュ」はなんというかすごくシブくて面白かった。一人一人の登場人物がよく描かれているというか。小さな喜びを描いている。

で、この人、「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本も書いてる。こっちは観たことない。前から観ようとは思ってるんだけど。。いつか観てみよう。

さて、この「スリー・デイズ」だが、かなりシブイ映画だった。

あらすじは、簡単に言うと「エスケープ物」。

こういったエスケープ物の作品は、不屈の闘志を持ったスーパーマンの主人公が、七転八倒した挙句、最後は無事に脱出してハッピーエンドってのが王道なんだけど、この作品の主人公はなんつーかかなり頼りない。途中プレッシャーに耐えられなくて吐いたりもしてるし。

けど、こういう演出が主人公に親近感を抱かせて、逆にリアルに感じられる。
そりゃ、あの状況なら吐くだろうな・・って。

そういった描写含めて、犯行を決心するに至る過程がすごく丁寧に描かれていて、だからこそ、いざ決行となったとき、その行為自体は犯罪なのだけど、ついつい主人公を応援してしまいたくなるんだろう。

最後、奥さんの潔白を証明するチャンスが生じるんだけど、そこで安易に証拠が見つかって、「実は無実でした!」って展開にならないところも、ポール・ハギス監督っぽい気がする(笑)

人生はそこまで甘くはないよ・・と。

俺は奥さんはいないけど、同じ状況になったとき、この主人公のように、パートナーの無実をココまで純粋に信じることが出来るか?ってのは、この映画を観て考えさせられる1つの問い。

まぁ、どんなに考えたって、同じ状況に追い込まれないと答えは出ない問いだけどね(笑)

・・と、ココまで書いて思ったが、この映画「良い映画」だったんだけど、それだけで、あんまり語ることが無い。まぁ、後味良い映画だったのだから、その余韻を楽しめばいい。

この数ヶ月、ブログ更新をサボっていた。前はとりあえず観た本や映画は必ずブログに残すようにしてたけど、そのルールが重荷になってきたのかも。。強制させることで学ぶこともあるけど、楽しくなきゃ続かない。語るべきことが無い映画であれば、無理に語る必要ない。

今後はもっと気楽にブログ書くようにしよ。

今のところ「「スリー・デイズ」」にコメントは無し

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