「来栖あつこ」への関心度はどう変わったか?

このブログはほんと久々の更新。

時事ネタだけではネタが続かないので、マーケティング関連のネタも書くコトに決めた。その最初のネタ。

それは「来栖あつこ」。

さて、これは誰か?
実は私も今日の今日までまーったく知らなかった。名前すら一度も聞いたことが無い。

一応以下にWikipediaへのリンクと画像をつけておくので、確認してみてほしい。
⇒Wikipedia「来栖あつこ」。



若い頃の奥菜恵さんにも似た、結構な美人さんである。映像でも見たがほんとに美人。個人的に好きなタイプの顔。さすがはタレント(こういう美人だけど売れてない人は、芸能界にはいっぱいいるんだろうね。。)。

で、そんな来栖さんだが、初めて知ったのは朝のテレビ番組。
ニュースで流れていたが、どうやら元彼氏と金銭トラブルで揉め、その件での会見だった様子。

正直、今日名前初めて聞いた私としては、「そもそも誰?この人?」って状態だったが、6月中頃から一部で「自殺未遂か?」「売名行為か?」と話題になっていたらしい。

そりゃ、そうだろうな。。
私も一番最初に思ったもの。「売名行為じゃないのか?」って。

一応断っておくが、別に来栖さんを貶めてるためにこのブログを書いてるわけじゃない。
最初感じたことをそのまま書いているだけだ。

私は最近のタレントをそれほど知ってるわけじゃないので、私が知らない=有名じゃないとは考えていない。しかし、彼女の知名度がそれほど高く無かったのは、「Google Insignt for Search」で調べてみれば明らかだ。



上記の結果を見れば一目瞭然。
今までは検索数が横ばい。しかし、一気に今年6月にジャンプアップしている。間違いなく、今回の件で名前を知られた結果だ。

もちろん、本人が会見で語っていたように、心身ともにツライ目にあったようだし、売名行為という意図は無かったのかもしれない(ひょっとしたら、後ろで画策した人はいたかもしれないが。。)。こればっかりは本人に確かめてみないと確認のしようが無い。

ただ、結果として名が売れたのは確か。

現に昨日まで彼女のことを知らなかった私が、今こうしたブログに書いているわけだから。。

以前、別ブログで「急に売れ始めるにはワケがある(ティッピング・ポイント)」という本について書評を書いた。
この本で語られていて大変感銘を受けたのだが、物事が社会に伝播するには、「少数者の報告」「粘りの要素」「背景の力」の3つが必要とのこと。

そして、「少数者」の中には、「媒介者(コネクター」」「通人(レイヴン)」「セールスマン」の3種類がおり、それぞれが以下のような役割を果たす。

  • 媒介者 ⇒ 社会との接点、その豊富な社交の輪(人脈)を通して、様々な人に口コミで情報を伝える。
  • 通人 ⇒ データバンク。他人に物事を伝える手段(技術)を持ち、情報を提供する。
  • セールスマン ⇒ 他人を説得する技術を駆使して、口コミを一気に広げる。

このフレームは、モノを売る際に使う「マーケティングツール」としてのフレームではあるが、単なる「情報」というか、急に有名になる人にも当てはまるんじゃないだろうか??

さしづめ、こうやってブログを通して情報提供してる私は「通人」に当たる。もちろん、本来はもっと多くの人に伝播されないと意味はないので、ほとんど知られていないこのブログでは、「通人」としての役割は果たせていないとは思うが・・(笑)。

あとは「媒介者」が口コミで広げるようなネタか?セールスマンが他者を説得して広げるか?
この2つの動きがあれば、今回の件で彼女の知名度が一気に広がる可能性は高い。
しかし、まぁ、こればっかりはわからない。

ただし、「粘りの要素」はあるんだよな。
「自殺未遂」という言葉の印象もそうだし、「金銭トラブル」もそう。
あまり芸能人で金銭に関することで元恋人と弁護士を通してまで調停したという話は聞いたことが無いし、それをわざわざ記者会見で伝えるのも不思議だし、ちょっと不自然。そういう意味では「珍しい」ので、多少は記憶に「粘る」要素はある。

割れ窓理論でも有名は「背景(コンテキスト)の力」だが、この件に関しては、特にこの力は働いてはいない。今のところは。。何かこの件が好意的/象徴的に見られるような、別の事象が起こるようであれば、それは「背景の力」として働くのだろうが。。(例えは悪いが、有名な芸能人が金銭トラブルで恋人に殺されるという事件がこの時期に起こるとか・・・)。

今後、「来栖あつこ」さんが有名になるかどうかはわからない。
予想するに、別の要素があと1つか2つは絡まないと、彼女が「有名人」へのティッピング・ポイントを迎えることは無いとは思う。

ただし、興味深い事例。
こういったことを考えるには良い訓練になる。

今後ちょっとだけ注目してみたい。

今のところ「「来栖あつこ」への関心度はどう変わったか?」にコメントは無し

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