「タイタンの妖女」

爆笑問題の太田さんが推薦してた、カート・ヴォネガット・ジュニア著「タイタンの妖女」という本を読んだ。

買ったの結構昔で、一度読もうとして挫折したんだけど、ついこないだ、爆笑問題がやってる番組「爆笑問題のススメ」の最終回でこの作品を太田さんが紹介してて、そういえば買ったなぁ…と思い出し再チャレンジ。今度はあっさりと最後まで読めた。

読んだ感想は…「面白かった」。

ただ、Amazonのレビューとかで皆さんが言ってる程面白いかと言われれば??
太田さんがこれを読んだのは、思春期かちょっと過ぎた辺りだと思うから、影響を受けるのはわかる。
ちなみに僕は30歳だけど、この歳で読んでも、そりゃーそうだよな…で終わってしまう。

主人公コンスタントの父親が株で勝ち続けたバカバカしい秘密からもわかるお金の無意味さ、人間の愚かさ、最後のどんでん返しでわかる運命の非情さ、そして愛情の大切さ、大抵のコトは社会人であれば納得できるんじゃないかな?

そもそも、大いなる唯一絶対的な物を指向するのが一神教の世界観だし、それが上で何層になってようとも、あんまし関係ない。一つ上に全能の神様がいるのも、百層上に全能の神が居て、その下層は全てその神の意思が働いている疑似神様がいるのも、絶対的なものを指向するって意味じゃ大差ない。
(その「全能の神様」ってのが、ほんとの神様である必要も無い。下層の物に影響を与えられる存在であればいい)

こういう一神教の価値観ってのは、日本人にはしっくりこないはずなんだけどね。。
なので、最後のどんでん返しはそれ程どんでん返しにはならなくて、そんな感動して泣く程の作品ではないんじゃないかな…ってのが、読み終わった後の正直な感想。

けど、話としては面白いので、ぜひ読んでみてもらいたい。
特に20歳前後の時に。

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