ギャラリー・フェイク

前から気になってた漫画。

小学生の時アニメで観てた「GU-GUガンモ」を書いてた漫画家、細野不二彦さんの作品。単行本は全32巻、今回僕が買った文庫本は全23巻出ています。

既に連載は終了してますが、1992年から2005年までスピリッツで不定期に連載されてたみたいで、同じ小学館出版の「MONSTER」や「20世紀少年」を書いた浦沢直樹さんの昔の名作「MASTERキートン」の設定や世界感、雰囲気がどことなく似ている作品。「MASTERキートン」は今でも大好きな作品で、この「ギャラリー・フェイク」も1巻読んですぐにハマりました。

テーマは美術品、というより「美」そのもの。

主人公は、美に魅せられた、元ニューヨークメトロポリタン美術館の学芸員だった、「教授(プロフェッサー)」の称号を持つ、天才的な修復家。非常に漫画的に話を広げやすい設定です(笑)。この辺も「MASTER KEATON」に通じてるところ。

僕はそれほど美術について詳しくは無いですが、それでも今まで生きてた中でそれなりの作品に出会い、マグリット、ダリ、フェルメールなど、好きな作家もいます。しかし、この漫画を読むと、美術の世界は絵画や彫刻だけじゃなく、まだまだ奥が限りなく深くて、そして面白くもあり、恐ろしいものだと感じます。 (ちなみに、この漫画を通じてクリムトを知り、彼の絵のファンになりました)

ある程度年齢を重ねたときに、その人間に深みを与えるのは僕は「美意識」だと思っているのですが、そんな美意識を養うのに非常に良い教材です…なんて言うと堅苦しい印象ですが、何せ漫画ですから、緊張せず気軽に読めます。これスゴく大事な要素。

大人でも楽しめる、むしろ大人が楽しめる漫画。

美術(アート)に少しで興味ある方は、ぜひ読んでみることをお勧めします!!

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