西原理恵子の太腕繁盛記

ご存知、西原理恵子さんの漫画。

「出来るかな?」シリーズの姉妹本って考えた方が良いかしら?

できるかなV3」では「脱税」の方法を堂々と書いてた著者だけど(笑)、他にもホステスとか何でもとにかくやってみるそのバイタリティには頭が下がる。

「毎日かあさん」の著者で、そちらはかなり良いイメージが社会的に浸透し始めているのかもしれないが、西原さんの本領はこういう「汚れ」仕事でこそ発揮される。基本的に下品な絵だしね、この人の漫画は。人間のドロドロした部分を凄く面白く書けるってのは、凄い才能だと思う。

で、今回は挑戦するのは「FX」。
「FX」は「Foreign eXchange」の略。「外国為替証拠金取引」という意味。
為替の差益で儲けようという金融商品、というか博打だ。

本の中でも中国賭場かユダヤ賭場か、ユダヤ賭場です!!って話が出てきてたけど、これがまさに本質。株にしろFXにしろ、「金融商品」って呼び名に変えると何か高尚なことをやっている気になるのかもしれないけど、結局は「パチンコ」や「競馬」と同じで「博打」なのだ。

その辺り、普段も麻雀など自腹切って博打やってる著者だからこそ、迷うことなく本質をえぐりだすことができる。そこが面白いんだよなー。

今回もFXやるのに使っちゃいけないお金1000万円を使って挑戦してる(笑)ほんとに凄い。この根性。

そして、今回のパートナー、ウェブクルーの青山社長もめちゃキャラが立ってます。「第一印象ストップ安」には笑わせてもらいました(笑)たぬきの絵が似合いすぎてて。この泥舟には乗ろうと思わんな(笑)

けど、作中でも出てくる「アブダブさん」ことアブダビ銀行が、1兆2兆のお金を簡単に使って賭場を荒らしに来られると、1000万円なんてほんと10円くらいの価値しか無いんじゃないかと思えてくる。恐ろしい賭場だな、そう考えると。お金が無い人が参加するとこじゃないね。

「FX」を啓蒙するのがこの漫画の目的なんだけど、明らかに逆の効果にしかなってないってのが一番笑える(笑)

今のところ「西原理恵子の太腕繁盛記」にコメントは無し

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