数に強くなる

畑村洋太郎氏の著書。

氏は元東大教授で、工学を専門にしているとのこと。

「数」と聞くと「数学」か?と考えてしまうが、筆者はそこに明確に線を引いている。

「数学」の本ではなく「数」の本。
「数」に強くなるとはどういう意味か?と興味を持ち、その意味を知るために購入した。

では、「数」とは何か?
その定義として、本書では以下の3つを挙げている。

1.種類
2.(狭い意味での)数
3.単位

この3つが揃って初めて「数」ということだ。
例えば、「リンゴ3個」は、種類:リンゴ、数:3、単位:個と分解できる。
この3つを構成要素として持っているからこそ、「リンゴ3個」という数が人から人へ、コミュニケーションとして正確に伝わる。なるほどねぇ。。

さて、本書の目次は以下の通り。

1 数に強くなる
2 数の感覚をみがく
3 数の声を聞く
4 数を使う

面白いのが、抽象化と具象化の話。

たしかに、数に強い人は、具象⇒抽象⇒具象という流れで、実際の数から理論など抽象化を行った上で、また具体的な数を作り出すことができる。たしかにそうだ。この考えを再認識できただけでも、本書を読んだ甲斐はあった。

その他に関しては、要するに何でも「数」を意識して、「数」で遊べってことだ。
まぁ、余程「数」が好きでないと出来ないことなので、この方法論は万人向けじゃない。
マーケティングをやり始めた自分としては実行する価値はあるけどね。

すごく読みやすい本だったので、著者の別の本も機会あるときに読んでみようと思う。
この本は新書ってこともあり内容簡単すぎたので。

まぁ、簡単だが、わかりやすくて要点は押さえてあるので、「数(数字)」に興味ある人であれば楽しめる本だと思う。

今のところ「数に強くなる」にコメントは無し

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