押井守さんの著書。
押井さんはアニメの映画監督。
「パトレイバー」シリーズや「攻殻機動隊」、「イノセント」など素晴らしい作品を残している監督さん。私は昔から彼の作品のファン。
この本が出版されたのは2006年なのでちょっと古いのだが、今年2008年夏に公開される押井さんの最新作映画「スカイ・クロラ」を記念して、本屋さんでコーナーが作られており、そこで見つけて衝動買い。
色んなジャンルの「勝敗論」について、押井さんが語りまくってる本です。
目次は以下の通り。
第1回 キャラクターで勝負!
第2回 海外で勝負!
第3回 ケダモノで勝負!
第4回 成功体験で勝負!
第5回 オリンピックで勝負!
第6回 審判で勝負!
第7回 チャンピオンズリーグで勝負!
第8回 ドラクエで勝負!
第9回 バクチで勝負!
第10回 モウリーニョで勝負!
第11回 オーナーで勝負!
第12回 リターンマッチで勝負!
第13回 ニートで勝負!
第14回 獲得目標で勝負!
第15回 民主主義で勝負!
第16回 イメージで勝負!
第17回 アイジーで勝負!
第18回 戦争で勝負!
大きくジャンル分けすると、「スポーツ(主にサッカー)」「アニメ」「監督」「社会」「戦争」などなど。
各回毎の細かい内容よりも、どんなコトにせよ「勝敗」が決する基準はあり、それは絶対的なモノではなく自分の中で持っている相対的なモノではあるが、その「自分流基準を持て!!」というのがこの本のメインメッセージだと感じられた。
文章も簡単だし、対談形式なので、非常に読みやすかった。
肩の力を抜いて読める本。
イラストを書いているのは西尾鉄也さん。
アニメの作画監督をされている方だが、イラストも書いてるみたい。
見覚えある絵だと思ったら、パトレイバーの人形劇アニメ「ミニパト」のキャラデザインを担当された方。
この方のイラストは個人的にすごく好き。
今回この本読んで、初めて名前知りました。
押井さんのファンじゃなくても、勝負事にこだわる人であれば、読んで1つか2つの知見は頂けると思う。