思えば、最近自転車のネタしか書いてない(笑)
まぁ、これで最後。しばらくは書かない。次に別のコンポーネントを交換するまでは。
ここ最近、自転車のクランクセットやBBシャフト、カセットスプロケットやシフトインナーケーブルなんかを変更したんだけど、その過程で気づいたことを簡単にまとめておこうと思う。
今まで自分で交換したこと無かったから気づかなかったけど、自転車のコンポーネントには相性がある。相性・・ってのはちょっと違うか。。一緒に使える部品/使えない部品、つまり互換性がある。
どの部品とどの部品が使えるのかは、色んなブログで解説してくれてる親切な方がいるが、調べる一番簡単な方法はコンポーネントを販売してる会社(自分の場合はShimano)のサイトを見ること。
以下はShimanoのサイト。
コンポーネントの互換性
全てここに書いてある。ほんとに全て。
2008年製のパーツから最新2012年製まで載ってる。おそらく2013年以降も同様に追加されるんだろう。すごく親切なページ。
ロードバイク(自転車)に関しては、以下4つに分かれてる。
①リア駆動系の互換性
⇒ コントロール(シフト)レバー > リアディレイラー > カセットスプロケット > チェーン > フリーハブという、リア(後ろ側)の駆動系パーツ②ブレーキシステムの互換性
⇒ コントロール(シフト)レバー > ブレーキ③フロント駆動系の互換性
⇒ コントロール(シフト)レバー > フロントディレイラー > クランクセット > チェーン > BBシャフトという、フロント側の駆動系パーツ④フラットハンドルバー・コンポーネント 駆動系の互換性
⇒ 上記①と③をまとめた資料
細かく書いたけど、PDFファイルなので全部見てもらえばどんな資料かは一目瞭然。互換性知りたい方は、何よりまずこのサイトを確認すべし!!
・・で、これで話が終わりかというとそうではない。
「何故パーツに互換性があるのか?」
それが今回書きたかったテーマ。
分解してみるとわかる。それぞれの部品ってそんな変わらない。
例えば、BBシャフトの場合、スクエアテーパーやオクタリンク、ホローテックⅡなどの大きな仕様が違うのは互換性が無いのは当然としても、同じ仕様であれば、「Sora」でも「105」でも、それこそ「DURA−ACE」でも、コンポーネントが下位だろうが上位だろうが、互換性があってもおかしくない。
で、特に今回試したわけじゃないけど、自分が理解した理屈が間違ってなければ、おそらく互換性はある。
つまり、クランクは「Sora」で、スプロケットは「105」で、リアディレイラーは「DURA-ACE」で、なんていう組み合わせもあり得るってこと。実際にそんなバラバラな選択することは無いだろうけど(笑)
自分で整備してわかった。
互換性の肝は「チェーン」なんだ。
よく考えれば当然。
そもそもフロント駆動系とリア駆動系は独立してるんだから。双方をつなぐ「チェーン」が無ければ別々のパーツでしかない。
8段/9段/10段用チェーンはそれぞれチェーン間の隙間が異なる。
つまり、「そのチェーン間の隙間と、クランク側の歯とリアのスプロケット側の歯が合うかどうか」、それが互換性の正体ってわけだ。
ということは、その理屈通りであれば、どんなコンポーネントだろうと、それぞれの歯とチェーンが合えばいい。コンポーネントの差は素材の差でしかない。重い/軽いとか、品質の高い素材は使いやすい、という違いはもちろんあるんだろうけど、互換性の差は無い。
たぶん。。。。
ただし、コントロール(シフト)レバーはちょっと事情が異なる。
レバーをバラして中身を見ると、8段/9段/10段用で、パーツ内で切り替えるギア数(の歯数)が異なるので、この部品は段数をちゃんと合わせた方がいい。
しかし。。。。しかしである・・・「必ず」合わせる必要は無い。
ここが大事。現に、私は今8段用のコントロールレバーと10段のスプロケットと組み合わせて乗ってる。まぁ、2段使えないギアがあるわけだから使いづらいんだけど(笑)、乗れないわけじゃない。
これも仕組み考えれば当然。ディレイラーは、コントロールレバーとシフトインナーケーブルでしかつながっていない。疎結合。チェーンほど結びつきは強くない。これはブレーキも一緒。ブレーキなんて、どんなコンポーネントでも絶対に互換性あると思う。
チェーンは互換性が無ければ間違いなく「乗れない」んだけど、コントロールレバーは互換性がなくても「乗れる」。この事実は私にとってすごく大事。今回一番勉強になった。
まぁ、本来Shimanoが互換性無いって言ってる部品を無理に使ってんだから、普通に使うより摩耗は早いのかもしれない。ので、いずれは互換性のある部品に変えようとは思ってるんだけど、今回このコトに気づいたのは、すごく収穫だったように思う。
どんな道具でも「純正の製品」ってのはある。その「正しい使い方」も。
Shimanoも、製品の性能をフルに発揮させたいと考えているからこそ、互換性をまとめた資料を公表してくれてるんだから、その職人魂というか、意志は敬意を持って尊重したい。
しかし、正しい使い方以外の使い方も探せばある。間違いなく。
これに気づかずに、何でもかんでも「正しい使い方」に拘ると、頭が固くなる。柔軟性を失う。
道具は、あくまで使ってる人間がその使い方を決めるべきである。
私の信念でもある。だからこそ自分で整備やってるわけだし。
・・なーんてことを、やってるうちに感じたので、サクっとブログにまとめてみました。
コンポーネントの互換性の話については、誰かの参考になれば、本当に幸いです。はい。