2011年後の日本

最近見始めた「ミランカ」というサイトのインターネットのビデオ放送「博士も知らないニッポンのウラ」。

これは浅草キッドの水道橋博士と評論家の宮崎哲弥氏が、ゲストを呼んで割と軽い感じでお話をするトーク番組なんだけど、話の内容は雰囲気のように軽いものではなくて重たい内容ばかり。。

第7回目は、青山繁晴さんを招いて日本の「安全保障問題のウラ」を論じてくれた。

いやー、目から鱗がボロボロと落ちました。。

青山さんはたまにTVタックルとかにも出演されてるけど、非常に解りやすく話をまとめてくれ、またきちんと自分で裏を取った話を伝えられる範囲で真摯に伝えてくれる態度がすごく好印象だったんだけど、この番組観てほんと好きになりました。。

話の内容は、今の日本が、また世界が置かれている非常に不安定な状況について。

北朝鮮が開発している核を横流ししてイランが保有し、イスラエルを攻撃するそぶりを見せたら即攻撃する準備をしているイスラエル。何かのタガが外れれば、確実に中東で第5次中東戦争が起こる。今はそれを米英や欧州が必死に抑えている状況らしい。。

そして、北朝鮮では金正日が医療を頼っているフランスの、しかもパリに亡命先を探していること。しかし、北朝鮮内では人民解放軍が結束してクーデターを起こす可能性もあり、その際金正日は防ぐ術が無いということ。日本の状況を考えると、むしろパリへ亡命してソフトランディングに政権交代が行われた方が有り難いこと。けど、結局は北朝鮮は核を手放さないということ。。

今年2月の6カ国協議でのアメリカの裏切り、そして、アメリカ(だけじゃなくて日本以外は大抵そうらしいけど)の「援助(国務省)」と「軍事力(国防総省)」の国内でのせめぎ合いを背景にした外交政策、本来外交を行うためのリソースはこの2つ以外あり得ないのだけど、今の日本は片翼しかないという飽きれた現状。。

北朝鮮の長距離ミサイル「テポドン」、中距離ミサイル「ノドン」、短距離ミサイル「スカッド」がかなり良い精度になってしまっていること。核弾頭ミサイルはほぼほぼ完成しており、それは日本に向いているということ。。日本には2万人の北朝鮮工作員が紛れ込んでいる(主要人物は500人くらいみたいだけど…)ということ。またアメリカも日本もイランの工作員(イスラム原理主義者かな?)が多数紛れ込んでおり、いつ国内でテロが起こっても不思議じゃないという状況。。

ハニートラップ」と呼ばれる言わば色仕掛けで、自衛官と結婚する中国人が数多く存在するという事実。

朝鮮や中国民族の勝てない戦はしないしたたかさ、そしてアメリカと戦う気は毛頭無いという事実。アメリカは原爆の怖さを調査を通してよく知ってるので、結局核兵器を持った国に対しては拡散させなければ基本的に寛容になるという事実。

そして、この全てのタガは2008年の北京五輪、2010年の上海万博が終わった後に動き出すだろうと、青山さんも宮崎さんも予測している。
(北朝鮮で政権交代があれば、前政権を否定するために悪事は全て暴くだろうから、拉致被害者は全員帰ってくるかも…なんてちょこっと良い話もあったりする。。)

そうなった時に、日本では間違いなく核保有へと意見が傾くだろう。。

それでも敢えて核は持つべきではないと青山さんは言う。
僕もこの意見に賛成。

理想主義と現実主義の狭間での苦労は生涯続くと既に覚悟はしてるので、これは単なる理想論じゃない。

青山さんの言うように、攻められた際に戦うための戦力は保持すべきだし、敵は徹底的につぶすべきだと思う。けど、民間人を含め大量虐殺を目的とした核兵器はけっして保有しないという思想は、守るべき価値があるし、次世代へ引き継ぐべき価値もあると思う。

おそらく4〜5年後には、今みたく憲法改正のための法案が通っただけで軍国主義復活か?なんてヒステリーな反応を起こす、甘っちょろい状況はかなり変化すると思われる。けど、どんな状況になるにせよ、その時みっともない振る舞いや思想変わりをしないよう、普段から意識して考えておきたいなと、この番組を観て痛烈に感じました。。

…そして、早速Amazonで青山さんの本を購入(笑)

この3連休を利用して読んでみたいと思います。

今のところ「2011年後の日本」にコメントは無し

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