イーホームズの元社長、藤田東吾さんが書いた「月に響く笛 耐震偽装」って本を読んだ。
耐震偽装問題は、一昨年の秋頃に問題が発覚して、姉歯建築士、建築会社ヒューザー、そして、確認検査機関のイーホームズが全ての悪者に仕立てられ、既に国民の間では事件そのものが風化してしまった感があるが、とんでもない。事実は完全に隠蔽されていたってことが、この本を読めば一発で理解できる。
まさに渦中の人であったからこそ書ける事実は、時系列に書かれてて非常にわかりやすい。そして、この事件でイーホームズがほんとに理念ある誠実な会社だった事、そしてそんな誠実な会社が公的権力の横暴により、社会から抹殺されてしまった事を事実としてしっかり認識する必要がある。
一通り読んだ感想を率直に言うと、事実は実はそんなに複雑な構図では無いと気づかされる。
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