ロバート・B・ライシュ氏の著書。
原題は「Supercapitalizm」。本文では「超資本主義」とそのまま訳されている。
今までの「民主的資本主義」が「超資本主義」へ変わってしまったことで、市民としての公正さを実現するための「民主主義」という機能が働くなってしまった、それを「資本主義の暴走」と呼び、その危険性を警告している。
氏は現在バラク・オバマ民主党大統領候補の政策アドバイザーを務めている。
あと1ヶ月ほどでアメリカ大統領選挙が始まるが、オバマ氏有利の下馬評でもあり、仮にオバマ市が黒人初の大統領になり、氏が政策アドバイザーになれば、氏の考えが及ぼす影響力もその分拡張されることになる。次のアメリカ政府がどんな政策を実施するのか、予想する上でも本書を読む価値はある。
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