アニメ「東のエデン」の劇場版。
監督は神山健治さん。
OVA版のアニメ「攻殻機動隊SAC」を作った人。このアニメ大好きで何度も見てるんだけど、音楽やアニメのクオリティも素晴らしいが、何より脚本が良い。神山さんのお師匠さんは押井守氏だが、ストーリーテラーとしては既に師匠超えてると思ってる。
で、そんな神山さんの新しい作品がこの「東のエデン」。
たしか神山さん自身が書き下ろした小説も映画に先駆けて発売されたっけ。
以前アニメ版を観てココに感想を書いた。普通のアニメの半分、11話しかなかったので、かなり急展開で話が終わってしまった。それをどう結論付けるか?その辺り楽しみに観に行った。
アニメ版のラストで気になったのが「Juiz」に主人公滝沢が依頼した「王様」って何か?ということ。作中で登場人物の板津(パンツ)も語ってたけど、「王様」=「総理大臣」って展開はちょっと拍子抜け。しかし、普通に考えれば内閣は王政ではないので、総理大臣の私生児だったとしても、そのまま総理を引き継げるわけじゃない。。ってことは、映画のパートⅡでおそらくは違った展開、異なった「王様」の意味が提示される…んじゃないかな??
なので、パートⅠだけ観てこの映画の評価は出来ないな。。複線は貼りまくってるだろうし。
しかし、最後「Juiz」がトレーラーで運ばれてたけど、何でトラックで公道走ってんだ(笑)これはさすがに無いでしょ。。まぁ、TV版で播磨の脳科学研究所にあった「Juiz」の本体が移動されたとかって流れだったから、移動中だったのかもしれんけど。。セキュリティ考えると有り得ないわ(笑)
そういえば、作中のエデンシステムは、iPhoneアプリの「セカイカメラ」でコンセプトが実用化された。まだまだ「セカイカメラ」は不十分だけど、こっちも今後が楽しみな存在。
さて、改めてTV版と映画観て、やっぱり思うのがヒロイン「咲」の存在。
これだけイラつくヒロインも久しぶり。ほんとに観ててイライラする。自分で何も決断できない、ちょっとかわいいだけの、その辺に居る普通の娘なんだよ。。ヒロインになれるような存在じゃない。
まぁ、それはいいや。
その他扱ってるテーマとして「ニート」問題があるが、結局平沢は会社を立ち上げた。この辺り、おそらく今の既得権益者(ステークホルダー)からどう若者に実権を移すか、神山監督なりの答えがパート2で提示されると思う。それが今から楽しみ。
続編パート2は3月に公開予定。
次も必ず観に行くぜぃ!!