前から観ようと思ってたので、週末にDVD借りてみた作品。
監督はロベルト・シュヴェンケ。聞いたことない人。
主演はジョディ・フォスター。
彼女は好きな役者さん。一番有名な作品は「羊たちの沈黙」かな?こういう知性を感じさせる女の役者さんって居そうで居ない。メル・ギブソンと共演した「マーヴェリック」も好きだなー。コメディ・ウェスタン。この作品では結構コミカルな役柄もこなしてる。
で、この作品。
設定が面白いなー、と感じたのが観ようと思った理由。
飛行機という密室で娘(少女)が消える。
基本的には、この謎をどうやって解くか?がメインストーリー。
舞台は何故かロシア。このロシアって舞台が、この作品の冒頭をかなり陰鬱にしてる。
ロシア(を舞台にした)映画はほんとに暗いイメージがある。昔アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」という映画を観たときも感じたが(当時はソビエト連邦だったかな?)、太陽が強くないためか、より暗さが強調される土地柄なんだろうなと思う。
この舞台が、当作品の主人公の精神不安定さをさらに強調してるように思えた。
この演出は上手かった。
ただし、脚本だけ観ると、正直かなり穴があった作品。
しかも、前半と後半で、クオリティが全然違うように観えた。後半はかなりグダグダ。謎の舞台設定に筋が通ってない。
何より、事件の発端となる、娘が消えた過程があまりにも雑ってのが一番気になる。
「機内で誰も娘の姿を見てない」って設定はちょっと無いんじゃないのかしら??
あまりにリスキーだよね?犯人側からすると。。誰か1人でも「あっ、見た!」って言ったら、全て目論見が崩れるじゃんか。。
ちなみに、主人公が「娘が居ること」が妄想じゃないと確信したキッカケは、ヒッチコックの「バルカン超特急」のオマージュかしら??この映画はヒッチコック作品の中で一番好きだから、そういう展開になるのが途中で読めてしまったわ(笑)
まぁ、精神不安定な役柄をこなしたジョディ・フォスターの演技は素晴らしかったので、それだけでも観た甲斐はあったかな。。映画館で観てたら後悔してたかもしれないけど、DVDであればそれなりに楽しめる作品でした。