モノの単位

3連休ももう終わりだけど、のんびりとした日曜日を過ごしてるところ。

こんな日は、HDレコーダーに撮り溜ってる番組をまとめて観る良いチャンス。
で、2ヶ月くらいたまってる「タモリのジャポニカロゴス」を観た。

この番組は昔の美しい日本語を問題形式にしてクイズで答えるような、要は言葉遊びのバラエティ番組なんだけど、この中で昔の『重さの単位』ってやつが問題で出た。
僕は「貫」「分」「厘」「毛」くらいはわかったけど、あとは全然わかんない。

正確に並べると、「貫(かん)」「斤(きん)」「両(りょう)」「匁(もんめ)」「銖(しゅ)」「分(ぶ)」「厘(りん)」「毛(もう)」。

そういえば、「尺貫法」ってのは昔習った気がする…。
なんと「計量法施行法」なるものがあって、正式な取引や証明上の計量で尺貫法は使っちゃいけないって決まってるらしい。日常生活ではまだ使ってる人もいるみたいだけど。

重さは今はg(グラム)を使った方がわかりやすいので、gに変換すると、

貫 … 3750g(3.75kg)
斤 … 600g(0.6kg)
両 … 37.5g
匁 … 3.75g
銖 … 約1.56g
分 … 0.375g
厘 … 0.0375g(37.5mg)
毛 … 0.00375g(3.75mg)

なんか、「銖」だけ異質で使いづらいな。重さも中途半端だし…けど、昔はこの単位で重さ計ってたってことね。。
百貫デブってのは375kgってことか。。そんな人間いるわけないから、ほんとに比喩表現ってことやね。

そういえば子供のときに遊んだ「はないちもんめ」で、「勝っーて嬉しい花一匁〜♪負けーて悔しい花一匁〜♪」って歌うけど、これも匁って単位を使ってる。
このわらべうた、花一匁≒花一輪≒芸者1人という意味で、昔の色町で芸者を買うときの値段交渉で1匁値切れて嬉しいとか悲しいとかってのを歌った歌詞って説や、農村で女郎屋に売られて行く娘さん達を花に例えて、人買いが一匁値切れて嬉しいとかって説があるみたい。
後者はちょっとこじつけっぽいけど。そんなのわらべうたにならないよーな気がするし。。

何となくこの単位の中では、「匁」が基準になってて一番実感しやすい気がするけど、今の5円玉がちょうど1匁(3.75g)になってるそうな。。

「斤」は今でも食パンを数えるときに使うけど、600gのパンって結構量が多いなーと思ったら、今は店によってバラバラで、だいたい1斤は250g〜400gくらいというアバウトな単位になってるようです。
ほんと日本人って適当(笑)

ついでに結構前の同番組で、『距離・長さの単位』も出てた。

長さの単位は「里(り)」「町(ちょう)」「反(たん)」「丈(じょう)」「間(けん)」「尺(しゃく)」「寸(すん)」「分(ぶ)」「厘(りん)」「毛(もう)」
「分」「厘」「毛」は重さでも距離でも使ってたってわけだ。。今でも野球で打者の打率とかでも使ってるけど。

今は距離はm(メートル)法が採用されてるので、mに変換すると、

里 … 3927m(約4km)
町 … 約109m(109.09m)
反 … 約11.4m
丈 … 約3m(3.03m)
間 … 約1.8m(1.818m)
尺 … 約30cm(30.303cm)
寸 … 約3cm(3.03cm)
分 … 約0.3cm(3.03mm)
厘 … 約0.03cm(0.303mm)
毛 … 約0.003cm(0.0303mm)

一寸法師は約3cm。ゲゲゲの鬼太郎の一反もめんは11.4mあるってことか?着物1着作るのに必要な布地が1反らしい。

「尺取り虫」はきっと1回の伸び縮みで30cmで割り切れる距離…1.5cmか3cmかな?けど、3cmだと「寸取り虫」って呼ばれそうだから、5cmとか6cm進むってことかな?

畳は半間×1間で出来てるから、だいたい横90cm×縦1.8mになる。
ちなみに、1坪は1間×1間(1.8m×1.8m)の広さだから、2畳で1坪になるってわけだ。日本家屋は、この「間」を目安に作られてるらしい。。

「町」は、昔の街1つの通りの長さがだいたい109mくらいあったってことなのかな?そんな安直じゃないか(笑)けど、「里」も同じ考え方で、里同士の距離が4kmくらいあったって考えるとしっくり来ないかな?

こういう昔のモノの単位は、普段の生活ではあまり使わないけど、知ってると結構面白いね〜

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