吉村仁さんの著書。
氏は、進化理論を研究している教授さん。
この本は130ページ程度の短い本で、しかもイラスト付きなので、ターゲットは子ども。
なんだけど、興味あるタイトルだったので購入してみた。
(子ども向けにしてはちょっと高いけどね。。)
内容は当たり前だけどそれほど厚くはない。
以下3つの疑問に答える形で、構成されてる。
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- なぜこんなに長年にかけて成虫になるのか?
- なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか?
- なぜ13年と17年なのか?
謎を解く鍵は、ズバリ「氷河期」!!
読者はこの謎を解くのが最大の楽しみだろうから、後は実際に自分で読んでもらった方がいい。
しかし、生物ってほんと不思議だなー。
けど、生物が不思議というよりも、その不思議な周期を説明できる「数字」の発明の方が、よく考えればスゴイんだよね。
素数ゼミは生き残るためにそういう選択をせざるを得なかっただけなんだから。。
今「理性の限界」「知性の限界」という本を読んでいるが、たしかに理性(数学)にも限界はある。けど、素数ゼミの説明が出来る数学ってツールはやっぱりすごいなーと、生物への畏怖と同様に、人間の素晴らしさも感じることができた。
良い読後感を得られた本でした。
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