ダン・ブラウン氏の最新作。
普段は小説はあまり読まないが、「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く、ラングドン教授の最新作とあれば、読まないわけにはいかない(笑)
「ダ・ヴィンチ・コード」は発売当初に本を購入し一気に読んだ。文字通り寝食も忘れて。ほんとに楽しい体験だった!!映画化されて世間でさらに話題となり、イギリスの所縁の教会へのツアー旅行などが大人気になったと記憶してる。もちろん映画も観に行った。もっとも、映画は小説ほど面白くはなかったが。。
「天使と悪魔」は小説は読んでいない。映画のみ。映画としての出来は「ダ・ヴィンチ・コード」より上で、エンターテイメント作品として大変優れていた。映画館で1回観て、中国へ旅行する飛行機内で2回目観たな、そういえば。。
さて、前々回は「聖杯」、前回は「ヴァチカン」を扱い、それに続く本作品で扱うのは。。。
「フリーメイソン」
「フリーメイソン」と聞くと、日本では「やりすぎコージー」などのTV番組の影響もあってか、「秘密結社」というイメージがある。要するに胡散臭い団体だと。しかし、別に秘密結社でもなく、メンバーもオープンにされている規模大きなコミュニティの1つでしかない。たしかに、過去のメンバーは偉人も多く、これだけのメンバーが集まれば、何かしら政治/経済的な影響力も持つだろう。しかし、これはどんな団体でも同じこと。別におかしなコトではない。
おそらく、知らない人が見ると明らかに怪しい「儀式」などは実際に行っているんだろう。それは「伝統」なので。相撲の横綱就任なども大々的に行うが、あれも儀式。相撲知らなければ、怪しいと感じる人もいるんじゃないだろうか?
宗教なども同じだが、大事なのは「知らないコトに対して偏見を持たない」という視点、心構え。
その辺り、かなり中立的な立場で、敬意をもって「フリーメイソン」を扱ってたように思う。専門家でもあるラングドン教授が主人公の話だからこそ、その立場を明確にできたのかもしれない。「フリーメイソン」が「胡散臭い」というイメージ(誤解)は、この本を読んで溶けたように思う。
で、ストーリーだが、これはもう本を読むしかない(笑)
「ダ・ヴィンチ・コード」ほどのめり込みはしなかったが、本作も十分に楽しませてもらった。もっとも、何でこの人最初からこのこと言わなかったんだろう?などツッコミ所があったり、最後のオチが予想できたことは残念だったけど。。
当然だが、既に映画化も決定してる。
公開時期はまだ未定。
映画の方も今から楽しみ!!