借金を返すと儲かるのか?

岩谷誠治氏の著書。

現役の公認会計士さん。その知識を活かして、本書で大変わかり易い決算書(主に、貸借対照表と損益計算書)の見方を提示してくれている。なお氏は元SEでもあるらしい。

さて、まずは目次から。

第1章 会計を学んで儲かるのか
第2章 商売の記録と決算書
第3章 パズルの絵
第4章 虚妄のキャッシュフロー計算書
第5章 普通の人が普通に使う会計
補章 30分で学ぶ決算書の読み方

実は私は会計の知識はそれなりに持っている。ある程度の基礎は身に付いてると思っている。なので、全くの初心者ってわけではない。「会計を学んで儲かるのか?」という疑問に答える形で構成が展開されてるのは面白いんだけど、その自分が役に立ったと思ったのは3章のみ。

そして、そのエッセンスは、1つの図のみを覚えておけば良い。
それが以下の図。

この図を覚えるだけで、この本を買った甲斐がある。

覚えるのは3つの矢印のみ。
①利益
②キャッシュ
③資本+利益

この本での著者のメッセージは、「①利益を意識して仕事をしろ!!」という1点に尽きる。

なので、実はこれ以上語るコトは無い。
ほんとにこれだけ。この図に全て表現されている。貸借対照表の見方も、損益計算書の見方も意識するポイントも、全てこの図1つに収まっている。

だからこそ、この図を考案した著者がスゴイのだ!!

ちなみに②のキャッシュが「キャッシュフロー計算書」が表している箇所。
そして③が「株主資本変動計算書」が表している箇所。

いやー、ほんとにスゴイ図だな、これだけで今後改めて本を読む必要が無いくらい(笑)

決算書見るのはある程度慣れが必要。しかし、慣れてしまえば結構簡単。本書で著者が述べているように、細かい勘定科目なんて覚える必要なんて無い。経理やるわけじゃないんだから。。

そう割りきって本書を読めば、かなり役に立つ。
ぜひ購入してみてください。

できれば、もっと早く若い頃に読みたかったなぁー。

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