池谷裕二さんの著作。
池谷さんの本は以前「海馬」という本を読んだことがある。
「海馬」はすごく面白い本で、いくつか示唆的な言葉は覚えているが、細かい箇所は今では覚えていない。
けど、この本は、今後何度も「復習」して、自分が「楽習」する上での自信というか、方法の裏付けをして行こうと思わせてくれる、「名著」と読んでよい本だった。
目次は以下の通り。
第1章 脳の機能は「忘れて当然!」
(忘れやすいのは脳の欠陥ではない何とまあ!脳の細胞は一千億個 ほか)第2章 曖昧でいい加減な「脳の本質」
(「記憶の本質」を動物から学ぶ失敗が多いほど記憶は強化される ほか)第3章 だれでも天才になれる「記憶法」
(「経験記憶」と「知識記憶」の違い「精緻化」すると記憶に残りやすい ほか)第4章 記憶の仕組みと学習方法
(記憶は海馬で製造、大脳皮質に保管二ヵ月間に四回の復習がベスト ほか)
学習はちゃんとやり方を考えないと、それこそ「時間の無駄」になってしまう。
この本を読むとそのことを痛感する。
今までの自分の学習方法はかなり無駄があったのでは?
そこに気づかされた。
ただ、自分が考えていたことで、脳科学的に間違いじゃないと裏付けを得た事もあったので、自信にもなった。
先日講習を受けたフォトリーディング(学んだ方法が脳科学的な裏付けがしっかりなされているという確認にもなったし)を今後継続して頑張ってマスターするとして、死ぬまで「楽習」を続けるコトは随分前から覚悟を決めているので、そんな自分の先を考える上で、とにかく光明を得たように感じた。
効率的な学習法を学びたい人は、「方法論」の本を読む前に、必ず読んでおいた方が良い「理論」の本である。
今のところ「脳の仕組みと科学的勉強法」にコメントは無し