「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンがプロデュースを担当したって聞いて、興味持って先週末に観に行った映画。
正直何の予備知識も無いまま言ったので、最初どんなジャンルの映画なのかもよくわからなかった。
けど、最初の10分間くらいでこの映画の環境設定を説明してくれるので、すぐに物語に入ることができた。上手い構成だなー。
理解してみると、なるほど要するにエイリアン物かとわかる。
しかし、普通のエイリアン映画と違うのは、エイリアンが結構弱くって(笑)、地球に来てから地球人に若干支配もされちゃって、ある地域に押し込まれて暮らしているということ。場所はアフリカ大陸。しかも20年も。
そのエリアがタイトルにもなっている「第9地区」。
映画観てるとき思ったけど、この設定、別にエイリアンだからってことじゃなく、同じ地球人でも同じことしてるよね。。仮に日本に難民とかが大挙して押し寄せたら、○○特区とか作って押し込めてしまうんじゃないか?とリアルに想像した。
で、そんな「第9地区」に住んでいるエイリアン達を、別の地区に移民させるため、国連的な組織が「交渉」という名の「強制退去」を行い、責任者がその交渉中に・・・という流れでストーリーが進む。あまりネタバレすると観る楽しみが無くなるので、ストーリーに関してはここまでで。。続きは劇場で(笑)
この映画で新しいのが、「エイリアンが地球に当たり前のように住んでる」って設定。ちょっと目から鱗。なるほど、そういう設定もあり得るよな。「インディペンデンス・ディ」のように、エイリアンだから地球より優れた文明(兵器)を持ってると限ったわけじゃないし、逆にエイリアンを従える可能性もあるわけだ。
あと、エイリアンの作りもリアル。さすがに「ロード・オブ・ザ・リング」でオークやゴブリンの特殊メイクをした監督だけある。もっとも、「プロデューサー」って立場で監督ではないので、どこまで製作に関わってるのかはわからないけど。。そういえば監督はニール・ブロンカンプという人。もちろん、名前は知りません(笑)おそらく、この作品が初監督。
それと、有名な俳優が出てなかったのも良かった。これで顔知ってる人が出演してたら、作品のリアリティが薄れる。その意図もあって、あえて有名な俳優は使わなかったんだろうなぁ。
最後は少しだけ感動もある。
グロイシーンもあるので、R12指定の映画なんだけど、誰でも楽しめるんじゃないかな?
少しでも興味持ってもらったようであれば、観て損はないと思いますよ。
【参照サイト】
□Wikipedia「第9地区」