元コカコーラ社長だった、ドナルド・R・キーオ氏の著書。
ビジネスで成功する方法を、自分の体験談を元にこれ見よがしに語る(一般化する)人は正直信用出来ない。そんなの「あなたはたまたま運が良かっただけでしょ?」と言われれば反論しようが無いので。
そういう意味で、「成功する法則」など無いと言える。
しかし、逆に「失敗する法則」はたしかにあると思う。失敗する法則全てが当てはまらなければ成功するわけでは無いだろうが、大負けする可能性は低くなるだろう。
その辺の根本的な考え方が気に入って手に取った本。
読んだ感想として、内容は正直薄い気がした。目次を読めば中身読まなくて良いくらい。それに氏は主にコカ・コーラ社の経験を元に語られているが、その経験談が相当古い。氏は92年か93年にはコカ・コーラ社社長の任を退いているので、もう20年近く前の話。正直、何故今になってこの本を出したのだろう?と感じた。
ただ、法則は全て正しいと思う。
今の会社の社長や、特に前の会社の社長など当てはまることが1つや2つでは無い。で、前の会社は成長が完全に止まってしまい、やりたい事が他にあったという理由もあるが、将来性も感じないので会社を変えた個人的経緯もあるので、内容は納得。
このメッセージは企業のリーダー(社長)向けに書かれているので、今イチ自分には響かなかったのかしら。。将来仮に会社を興すことがある際に、改めて読んでみたいと思う。
以下は目次。
法則1 リスクをとるのを止める
法則2 柔軟性をなくす
法則3 部下を遠ざける
法則4 自分は無謬だと考える
法則5 反則すれすれのところで戦う
法則6 考えるのに時間を使わない
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
法則8 官僚組織を愛する
法則9 一貫性のないメッセージを送る
法則10 将来を恐れる
法則11 仕事への熱意、人生への熱意を失う