阿部彩さんの著作。
「子どもの貧困」について論じた本。
よくよく考えてみると、「子どもの貧困」というのはあまり聞き慣れない言葉だ。
「少子化」についてはよく聞く。特に最近。晩婚化が進み、結婚しても子どもを生まない夫婦も増えてると聞く。そして、民主党政権が少子化対策として「子ども手当」を支給する話が現実味を帯びてきている現在、やたらと「少子化」という言葉を耳にするようになった。
しかし、「貧困」問題はまったく別。
この本は「子ども」のみを扱っているが、ニートやフリーター問題にも通低している。「貧乏」とは性質が異なる。「貧困」とは、生きていく上で最低限の生活すら出来ない状況だ。ついでに、「格差」とも全く違う。「格差」問題は、所詮スタートライン(機会)の「差」をどれだけ無くすかという話でしかない。
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