長野慶太さんの著書。
氏は三井銀行を経て、対米進出のためのビジネスコンサルティングを行っているとのこと。
かなり挑戦的なタイトル。
アホな上司に悩んでいる人、そして今の仕事にやりがいや誇りを持っている人が読むべき本だ。別に今の仕事にやりがい感じてなければ会社変えればいいだけの話なので。
自分の場合、直接の上司に関しては特に悩んでいないが、その上があまりに問題あるので、そこを攻略するための何かヒントが無いかな?と思って購入した本。
なので、内容もかなり実践的。
簡単にまとめると、事前に顧客に上司の高評価という”釘”を打っておき、その心象風景を理解し、その上で、相手のタイプ(根性主義上司/軟弱上司/ぶれる上司/前例がないと判断できない上司/重箱の隅上司)により、方法を変えて追い込む。
根性主義上司は理屈が通じないので「オープンクエスチョン」で、軟弱上司は「客(背筋を伸ばす対象)の目」で、ぶれる上司は議事録などの「言質」で、前例がないと判断できない上司は「データベース」で、重箱の隅上司は「費用対効果」で追い込む。各戦術も単純でわかりやすい。
自分の場合、根性主義上司とぶれる上司の方法が参考になるかな。。ほんとは前例がないと〜も当てはまるが、そもそも残念ながら過去の蓄積たる「データベース」が無いので使いたくても使えないんだよね、この手(笑)。
3章の戦術も面白い。
相手が無防備になった一瞬を突く「刑事コロンボ作戦」や、それこそ無防備状態そのものの「一撃必殺のトイレ重奏術」など。。全て筆者の体験談だからこそ、説得力がある。
4章はプロジェクト進める上での注意点かな。割と当たり前の事だったりする。
戦術が単純なので、とりあえず明日からでも試せるのが嬉しい。
同じような悩みを持っている人は、少しは解決のヒントになると思う。
ただ、ページ数も少ないし、おそらく意識して単純に書いてると思うので、これが戦術の全てとかは考えない方が良い。とりあえずの手として紹介してくれてるんだと思う。その辺り読む側も注意が必要。
200ページほどで価格も1,000円なので、かなりお手軽な本。
興味あればぜひ。
以下は目次。
■上司を追い込むための事前の仕込み
■タイプ別、上司の効果的な追い込み方
■上司を追い込むために明日から使える戦術
■追い込んだ上司からキーをもらって仕事を回せ