published by よねさん

映画シリーズというわけではないけど(笑)、最近映画を良く観てて考えるヒントをもらってる。

昨日も映画を観てきました。
その映画は「ダーウィンの悪夢」。

フランスの監督が撮ったドキュメンタリー映画で、アフリカのビクトリア湖に面しているタンザニアの現状を切り取った作品。ビクトリア湖は「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていたくらい豊富な種類の魚が生息していた場所なんだけど、数十年前にここに誰かが肉食のナイルパーチという魚を放したのをきっかけに、生態系が激変。ほぼナイルパーチに駆逐されたしまったようだ。

ここまでは日本のアメリカザリガニや、ブラックバスによる被害と同じような状況なわけだけど、このナイルパーチはヨーロッパやアジア(特に日本)に輸出されて一大産業になっているとのこと。

この産業が貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレンなどの負の連鎖を作り出し、ナイルパーチ運送の片手間に武器の輸送まで行われている…なんて解説が、ホームページを見ると書かれているし、実際映画もそんな感じでまとまってた。

けど、ちょっと待て?!
何かおかしくないか?

どう考えても、貧困やそれに伴う売春、エイズなどの問題は「ナイルパーチ」とは直接的な関係は無い。必要条件では無いだけでなく、十分条件ですら無い。1つの湖で生態系が駆逐されたコト自体は大問題だとは思うけど、それに伴う「ナイルパーチ」の産業がもし無かったとしても、貧困や売春の問題は起きてるんじゃないのか?

武器の輸送も同じだろう。別にナイルパーチ産業があろうが無かろうが、輸送は行われていたし、今も行われてるんじゃないの?

問題の本質は、「(1)何故、貧乏なままなのか?」そして「(2)何故、武器輸送が行われているのか?」この2点なんだと僕は映画を観て思った。

まずは貧困について。

この映画でも語られてたけど、単純にお金だけ見ればナイルパーチの輸出で前より国の収入は増えてる(ナイルパーチだけが原因ではないだろーけど…)。調べてみたところタンザニアのGDPだけ見れば1995/2000/2005年と比べると、5631/9079/126071(US$)とここ数年ずっと上がり続けてる(参照はこちら)。つまり国としてお金は以前より入ってきてるわけだ。じゃ、その歳入増を上回るくらい人口が増え続けてるのか?これも調べてみると、2005年度で1.83%の増加率。たしかに増えてはいるけど、総人口が3600万人くらいなので、年70万人増えているくらい。歳入増で十分カバーできる範囲だろうと思う。

じゃ、その増えたお金はどこに消えてるのか?
そこが問題の本質なんじゃないのか?

これについては、原因がたくさんあって1つには絞れない。
1例として映画観て問題だと思ったのが、タンザニア政府が「飢餓は存在しない」と嘘付いてるとこ。これは日本で文科省が自殺は1件も無いって大嘘ぶっこいたのと同じ。問題を(意識的でも無意識でも)認識すらしなければ解決出来るはずがない。
歳入がいくら増えても、その問題にお金を回して行動に移さなければどうしようも無い。

売春やそれに伴うエイズの蔓延、その結果のストリートチルドレンも、貧困を解決すれば徐々に収まっていくだろう。

社会システムが富を再配分する仕組みになっていないのであれば、かなり大きな問題の要因だと思う。

そして、この問題と絡むんじゃないかと思うのが、上記(2)の武器輸送の問題。

映画の中でも兵士としてアンゴラと戦った経験がある人が、「俺は人を殺すのが恐く無い」とか「戦争は儲かるから起こってほしい」みたいなコト言ってたけど、この発言の是非はどうでもいい。

問題は何で戦争してるのか?だ。
そんな始終戦争をしなきゃいけないほど、周りの国々と憎み合ってるんだろうか??

これについては調べてみたけど、なかなか的確な資料が見つからない。。
キーワードとしては、「死の商人」と「ダイヤモンドなどの自然資源」ってところか。

死の商人については、個人で武器売買して儲けてる人もいるだろうけど、国連の常任理事国であるアメリカ/イギリス/フランス/ロシア/中国が組織的に他国へ武器輸出を行っているのは周知の事実。武器は使わないと売れないわけで、アフリカをその輸出先にするために内戦を誘発させてるんじゃないか?という疑問がある。

もしこの疑問が事実であれば、国連がアフリカの政府を支援して、まともな社会システムを作るための手助けを本気でやるとも思えない。背後にはそういった意図があるんじゃないだろうか??

また、アフリカはダイヤモンド鉱山など自然の資源が豊富のようで、その奪い合いのため戦争が起こる。これは結局お金に変わる話なので、グローバリゼーションの問題とも絡むけど。。

俯瞰すると、経済格差の問題、いわゆる南北問題のようだけど、それをグローバリゼーション、というか資本主義が原因だと短絡的に結びつけるのはおかしい。資本主義は使い方により自衛も出来るだろうから。。

そうさせないようにしてる勢力がいるコトが問題じゃないのかな?

とりあえずこれをとっかかりとして色々調べてみようと思うけど、この映画を観て、ナイルパーチって日本でも売られてるんだ?じゃ、白身魚はもう食べないようにしよう!!とか何かの基金に募金しよう!!なんてコトは思わない。そんなコトしても何の問題も解決されないし、それは自己満足でしか無いからだ。

大事なのは問題の本質を見抜くこと。
(解決策はその後だ)

僕はまだまだ勉強不足なので、今後も引き続き色んな情報を集めて、まずは本質に近づけるよう行動していきたい。

そういった問題に改めて気付かせてくれたという意味でも、この映画は観て良かったです。

このブログを見てくれた方にも、ぜひお勧めします。

今のところ「アフリカの問題の本質は?」にコメントは無し

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