published by よねさん

神山健治監督の作品。

神山さんはOVA版「攻殻機動隊(Stand Alone Complex)」の監督。
「パトレイバー」を作った押井守監督の弟子で、「攻殻機動隊(Ghost In The Shell)」は元々押井監督が劇場版を作ったんだけど、神山監督がそれを継いでOVA版を作ったというわけ。そして、その出来たるや、脚本&音楽&構成全てにおいて非の打ち所が無く、たちまちファンになった。

上の公式HPに載ってるイラストは羽海野(うみの)チカさん。キャラクターデザインを担当してる。聞いたことあると思ったら、「ハチミツとクローバー」の作者か。。このイラスト、ちょっとアニメと背格好とか若干違うけど。

で、「東のエデン」はそんな神山監督の最新作。TV版アニメ。

ストーリーは、「セレソン」と呼ばれる、「何でも出来る携帯」持ってて、自由に使える「100億円」を与えられたプレイヤー11人&サポーター(暗殺者)1人が、日本を良くするために各自がどんな行動起こすのか?を縦軸に、その「セレソン」の一人である主人公:滝沢と、ヒロイン:咲の関係性(恋愛?)を横軸に展開される。

展開は早い。大変早い。
これは仕方がない。全11話なので。
約3ヶ月で放映は終了してしまう。これは普通のアニメの半分。
主人公と同じ「セレソン」である、刑事や医師もあまりにあっさりと短い話数で死んで(殺されて)しまったし。

そして、短いためなのか、ストーリーが荒くなってしまってるのは否めない。
何故滝沢はホワイトハウス前に全裸で現れたのか?
刑事や医師が殺され、女社長やNo10の結城が殺されないのは何故?結城はどう考えても個人的復讐のためにお金使ってるのに(・・日本を爆撃して一度真っ白に、って発想はすごーく共感できるけど)。
そもそも、「セレソン」に選ばれる条件は?
最後、「俺を王様にしてくれ」って依頼が「受理」されたが、「王様」って何?

「Juiz」に依頼したことが即座に「受理」されて実行されるのが、あまりに強引すぎて一番納得いかないのだが、まぁ、ゲームのルールとしては必然だから仕方ないかな。。

今年11月28日に劇場版が公開されるらしいので、もう少し細かいところまで明らかになるのかもしれない。劇場版はほんとに今から楽しみ。早く観たい!!

さて、「攻殻機動隊 SAC 2nd」では”難民“、「Soild State Society」では”老人介護“という問題を扱っていた神山監督だが、今回は扱っているテーマは”ニート”。

”ニート”に関する監督の結論は、最終話で滝沢が語る一言、
「あいつらは直列につないでやると、凄い力を発揮する」
に全て現れているような気がする。

まぁ、わかるんだけど、直列でしか力が発揮できないのも困るよな。並列でも力発揮してもらわないと。
同じく滝沢が語る、
「個々人の能力は優秀だけど、損な役回りをする人(王様)が居ない」
という話は納得。

日本では皇室の方々が近い役回りを果たされているが、政治権力からは切り離されているため、政治、特に総理大臣ってことになるのかな、本来は。ちゃんとした三権分立国家なら大統領に当たる。日本では語るのもアホらしい人物が現総理やってるが、まぁ、あの男に王様たる器量も資格も無い。損な役回りやってるという自覚も持ってないだろうし。けど、直列のパワーは一箇所に人が集まればそれなりに発揮できるが、政治&社会システムを整備しないと並列パワーは発揮が難しい。「並列パワーの大きさ」=「システムの巧妙さ」だからね。

ネットの世界は、「集合知」ともいわれるように、直列パワーを出しやすい。この話の中でも「携帯電話」が必須のツールとして使われている。「エデン」システムとか、「世間」コンピュータとかも発想として面白い。「エデン」システムとかGoogleがそのうち作り出しそうだし(笑)

直列パワーに、並列パワーを組み合わせるにはどうすればよいか?ってコトの一つの解答を、出来れば作品で表現して欲しかったな・・というのが1つ残念なところ。

滝沢ってのは一種の「カリスマ」。まんま、「攻殻機動隊 SAC 2nd」の久世だけど(笑)、直列パワー出すにはこういう「カリスマ」がやっぱり必要なのかね。。実行動起こさないと物事変わらないからね。「行動力」は必須の条件。とりあえずはそれしか無いのかな・・。

個人的に腑に落ちなかったのが、「咲」の存在。
ストーリー上、必要なのかな、この娘??(笑)
アニメとして発展しやすいのはわかるけどね、「恋愛」ってファクターを混ぜると。けど、メインストーリー考えると、主人公が「恋愛」する必要は無い気がする。出会いの潤滑油にはなったけど。咲に会わなければ、平沢や板津にも会えなかったのはたしか。なんだけど・・。。

この辺が、子供をターゲットにしてる「アニメ」の限界なのかな・・とはちょっと感じた。

色々書いたが、全体的に大変クオリティは高い。観るべき作品。
OASISの主題歌「Falling Down」も凄くいいし。

このブログ読んで少しでも興味持ってもらえたら、とりあえず観てほしい。お勧めできます。

□「東のエデン」公式HP
http://juiz.jp/blog/
□Youtube OASIS「Falling Down」
Falling Down

「東のエデン」」に2件のコメント

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