「陽はまた昇る」

「陽はまた昇る」という映画をDVDで観た。

今はあまり使われてないけど、ビデオで統一規格となった日本ビクターが開発したVHS誕生のお話。
いやー、感動しました。ほんとに。

VHSは、当時ソニーが開発したBETAMAXと規格を争い、結果勝利し日本で統一規格として採用され、後に世界中に普及した。
BETA発売当時、家電業界全体がBETAを後押しするよーな状況のなか、松下(Panasonic)がVHS規格のビデオデッキ生産を決定した事が決め手となって、これだけ世界中に普及したってコトを初めて知った。

VHSがBETAに勝ったってことだけは知ってたけど、多少の脚色はあるとは言え、熱い人達が情熱かけて作ったものだったんだなーと痛感するとともに、ほんとに感動・・というより、嬉しかった。

僕もいわゆる技術者だ。

技術者は管理職とかあまり向いてない人種が多いけど、まぁ、自分も向いてないと思う。
やれば出来るかもしれないが、いくら給料もらっても積極的にやろーとは思わない。
モノを作るのが楽しいから技術職をやってるわけで、利益のみ追求しモノ作りそのものを認めない(モノ造りを諦めてる)ような会社なら、居場所は無いと考えてる。

主人公は、技術畑出身の、ビデオを開発した事業部の部長さんなんだけど、いきなり左遷に近い工場の管理を会社から命じられる。しかも会社では社員のリストラ命令が出てるなかで(この時代からやっぱしリストラってあったのね。。)。
守り一辺倒な会社方針の中で、優秀な技術者である社員をリストラしたくないという一心で、会社に内緒でVHSの開発という攻撃に転じる。その精神が何より素晴らしい。

とにかく視点が技術者よりな造りになってるから、これだけ共感できるだろ-なと思う。
そして、会社という組織の中で技術職をやっていくのも悪くないなと思わせてくれる。
組織で何かしらの技術(機械系じゃなくても)に携わってる人にはぜひ観てほしい作品。

そして俳優さんも素晴らしい。
主人公は西田敏行さんが演じてるけど、実在する人がモデルなだけにあまり芝居臭さが無い。
他にも渡辺謙さんや、緒方拳人さん、真野響子さんとか賠償美津子さんなど、脇役も渋くていいっす。
(松下幸之助さん役の仲代達矢さんがすげー好き♪)
皆さん、ほんとに素晴らしい役者さんです。

なんか大絶賛しちゃてるけど、観終わった後の感動引きずってるからだと思う。
明日になったら恥ずかしくなってるかもしんないけど(笑)、暇があればぜひ観てもらいたい作品ですよ。

「陽はまた昇る」」に2件のコメント
  1. よつば
    2006/09/04

    見た見た見た!!
    めっちゃ良かったよね♡
    熱いものを感じる!!!!
    としゆきったら、釣りバカじゃないやんってかんじ!
    なんか、人間臭くて、すっごく感激したよ!
    yoneちゃんに一票♡♡(o→ܫ←o)♬♫

  2. y_yone
    2006/09/05

    よつばさんも観てたのね~♪
    ほんとにこの映画いいよねー。
    熱い男の世界って感じ。
    たしかに西田敏行さん最近釣りバカのイメージしかないけど(笑)、いい役者さんだわ。

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