はじめての現代数学

瀬山士郎さんの著書。
著者は全く知らない人です。ある書評で推薦されてたので手に取った本。

前回読んだ「異端の数ゼロ」があまりに面白かったので、その熱が冷めない内に数学を学びなおそうってのがそもそもの購入した動機。

さて、この本は、「ゼロ/無限大」の歴史を踏まえて読むのと読まないとでは、かなり印象が異なる。やはり数学をやってる人の特性なのか、最初に数学を発展させた古代ギリシャを尊敬(崇拝?)しているような印象を本を読んでて受けるのだが、「ゼロ」の辿った不幸な歴史を見ると、ちょっとどうだろう・・と感じてしまう。代数を扱いつつ、インドの話も出てこなかったし。

まぁ、それは「数学」自体の構造には関係無い話ではあるが。。

で、その「数学」についての解説なんだけど、意識して作ってるんだろうけど、「教科書」的。ほんと「教科書」みたいな本。なので、読んでて面白くない(笑)わかりやすければ面白さを感じられるかもしれないが、「モノ(具体)」から「コト(抽象)」へという説明もそうだけど、自分の感覚に上手く合わない。具体から抽象と解説してくれた方が、すんなり腑に落ちる。どうも、全体的に文章が頭に入ってこなかった。内容を理解する前の段階で。

ひょっとして、先生がいて、その上でこの本を解説してもらいつつ、読む本なのかな?

なので、読んだのは3章まで。
2章までで良かったかな?

ちょっと当てが外れた本。
目的も達成できなかった。逆に読んでる内に熱が冷めてしまった。
4章以降は…たぶんもう読まないだろうなぁ。。

学生が数学学ぶ上では良いんじゃないかしら?みんなでわいわいと中身を話し合う環境があるならば。一人で読むのには向かないと感じた。

目次は以下の通り。

1 「モノ」から「コト」へ(現代数学のイメージ
代数方程式の解法についての構造主義的方法 ほか)
2 無限の算術・集合論(再び「モノ」的無限へ
果てしない無限の彼方 ほか)
3 柔らかい空間・トポロジー(近さの発見から位相空間へ
位置とつながり方の幾何学(1)―グラフ理論 ほか)
4 形式の限界・論理学とゲーデル(納得、説得と論理
論理の記号化 ほか)
5 現代数学の冒険(あいまいさの数学・ファジイ理論
複雑さの数学・フラクタル理論 ほか)

今のところ「はじめての現代数学」にコメントは無し

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