published by よねさん

サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)
サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)

11月はブログ書評を結構さぼってました。
なので、まとめて一気に書評を書こうと思います。

今回は、鈴木謙介さんの著書。

筆者は、TBSラジオ「文科系トークラジオ Life」でパーソナリティを勤めている鈴木謙介さんことチャーリー。
「Life」はpodcastで良く聞いてるのだが、この人の本を購入するのは始めて。

ラジオがすごく面白いので、その論を著書にするとどんな感じになるのか?
何か目的があって読むというより、そういう楽しみ方をするために購入した本。

氏は社会学者で、宮台真司氏の弟子でもある。
宮台さんの本も良く読ませてもらっており、ジャーナリストの神保さんと一緒に行っている「ビデオニュース・ドットコム」は、現在全く信用に値しない日本のマスコミ業界の中で、数少ない信頼できるニュースソースとして、活用させてもらっている。

さて、そんな鈴木氏の著書の目次は以下の通り。

第1章 既得権批判—流動化と安定の狭間で
 1.サブカル・ニッポンの不安な世代
 2.約束の土地、終身雇用
 4.自己啓発する宿命論者

第2章 インターネットと反権威主義
 1.改革の末路
 2.理想としての「情報社会」
 3.ハッカーとヒッピーの六八年

第3章 サブカル・ニッポンの新自由主義
 1.新自由主義の本質とは何か
 2.競合する「人間らしさ」へ向けて
 3.「見られること」から「見ること」へ

現在は、特に若者が生きづらい世の中。
新自由主義という圧力から、自己責任の名の元に、様々な弱者(若者)切り捨て策が行われていることは特に疑問持つ人も居ないだろうと思う。

その辺の状況を説明した上で、「サブカル」というカルチャーが、「ほんとうに幸せになる」ための一つの解決策になるのでは?というのが主な主張か。。

社会分析などはたしかにその通りだと思うし、おそらくチャーリー自身が「サブカル」文化にどっぷるハマっているので、そういった解決策を提案するのも良いとは思うが、もうちょっと根本的な解決への提案というか、そういった論を展開してほしかった。。

「サブカル」文化で楽しく生きることが出来るのは、「メイン」文化が豊穣であればこそだし、政治/経済の基盤もある程度固まってないとなーとは思うので。。まぁ、その辺は何となくチャーリーが年齢を重ねれば(氏は76年生まれの32歳。ちなみには私は75年生まれの33歳。ほぼ同い年)、今お師匠の宮台さんが行っているような主張や活動をするようになったりして、役割は引き継がれていくのかな?と期待はしてるけど。。

それが物足りなかった点。

それと、もう1つ。

文章が解りづらい(笑)
もっと簡単な表現が出来るのんじゃないかな?ラジオであれだけ分かりやすく話してるのだから。。

次の著書に期待かな。。
同世代ってこともあり、氏には今後も期待している。

次はもっと分かりやすい文章の本を出してくれることを望む。

今のところ「サブカル・ニッポンの新自由主義」にコメントは無し

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