published by よねさん

凡人として生きるということ (幻冬舎新書)
凡人として生きるということ (幻冬舎新書)

映画監督の押井守さんの著書。

現在押井さんの新作アニメ、「スカイ・クロラ」が8月2日から上映されているが、このタイミングでこの本が発売されたのは、まぁ、完全にプロモーションの一環だろう。

しかし、昔から押井さんの作品が大好きな自分としては、そんなコトは関係無い。
喜んでその策略に乗りましょう(笑)と思い、朝寄った本屋さんで衝動的にこの本を購入した。

目次は以下の通り。

はじめに
第一章 オヤジ論 — オヤジになることは愉しい
第二章 自由論 — 不自由は愉しい
第三章 勝敗論 — 「勝負」は諦めたときに負けが決まる
第四章 セックスと文明論 — 性欲が強い人は子育てがうまい
第五章 コミュニケーション論 — 引きこもってもいいじゃないか
第六章 オタク論 — アキハバラが経済を動かす
第七章 格差論 — いい加減に生きよう
あとがき 今こそ言葉が大切な時

まさに押井節。
各章でテーマに沿った内容の押井哲学を述べている。

個人的に一番共感できるのが、若さこそ価値がある」という価値観をウソと論じていること

自分も常々そう思っているからだ。

「若さには可能性がある」
それは事実だと思う。
しかし、可能性というのは、「選択肢の多さ」という意味でしかない。

「選択肢を選べる」という社会的な環境は間違いなく良いことだが、個々人として「選択肢が多い」という状態はそんなに良いのだろうか?

仕事だけではなく何でもそうだが、人は何かをするときに、選択肢を1つか2つに絞り込んでから行動する。そうしないと行動できないからだ。そして、行動すべきことがはっきりわかると人は安心する。集中して行動できる。

成長すると、経験で得たフィルターをかけることで、最初から度外視できる選択肢を判断できるため、行動パターンがある程度決まってくる。だからこそ、何かに取り組むときに短い時間で結果を出せるのだろう。

私は、色んな可能性から選んだ結果としての現在に満足している。
今後も成長していくつもりだが、それはやはり過去の延長線としての未来だろう。

だから、昔に戻りたいなど、これっぽっちも思わない。

なので、押井さんが言うように、「若さには価値がある」という価値観は、まだ自分が何を買うのかはっきりわかっていない若者に商品を売る上での、一種のプロモーションから生まれた言葉であるのは間違いないと思う。

さて、この本の最期で、今こそ「言葉が大切」と締める。

言葉の重要性を謳っている押井さんが、新作「スカイ・クロラ」で、今の時代環境においてどんな「言葉」を語っているのか。。

若者に対するメッセージを込めたと本書で押井さんは言っている。

今から観るのが非常に楽しみ!!

「スカイ・クロラ」という映画に興味ある人ならば、既に観た人でもこれから観る人でも、この本を読めば監督のメッセージをより理解でき、映画をより楽しめるのではないかと思う。

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