published by よねさん

ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

経営コンサルタント、小宮一慶さんの著書。

ある人が紹介してて興味があったので、本屋で立ち読みした。
(腰が痛くなっちまいました。。あー、立ち読みはしんどい)

ざっと眺めるように読んだのだが、要点は掴めたと思う。

目次は以下の通り(Discoverより)。

第一章 「数字力」で世の中の見え方が変わる!
 次の数字を知っていますか?
 まずは、「関心」!
 自分の会社の売上げを知っていますか?
 数字の定義と意味するものを把握する
 数字と数字の関連を知る
 基本的な数字の実数を知る
 推論してみよう
 数字の関連づけを使って推論する
 これが「数字力」!
 数字を上げることに対する責任
 「数字力」で「責任感」を養う!

第二章 「数字」の見方 七つの基本  
 1 全体の数字をつかむ
 2 大きな数字を間違わない
 3 ビッグフィギュアを見る
 4 大切な小さな数字にはこだわる
 5 定義を正確に知る
 6 時系列で見る
 7 他と比較する

第三章 数字力を阻害する六つの罠
 1 主観の罠
    同期との基本給の差の一〇〇円と缶ジュースの一〇〇円
    一億円のロレックスと二〇〇万円のロレックス
    一〇〇円なら買うけれど、三〇円なら買わない?
    数字に対する感性を磨く
 2 見え方の罠
 3 常識の罠
 4 統計の罠
    平均値は見誤る
    将来値は悲観的に出る
 5 名前の罠
    「現金給与総額」は日本中の給与の総額ではない?
    製造原価は、経費ではなくて、資産?
 6 思い込みの罠
    新大阪駅のホームは一番線からはじまっていない!
    新聞の「版」、1版はどこにある?

第四章 数字力が高まる五つの習慣
 1 主な数字を覚える
 2 定点観測をする
    定点観測で世の中のトレンドが分かる
    小さな数字から大きな金融の動きを予測する
    自社の数字を定点観測する
    定点観測によって自分なりの「基準」が生まれる
 3 部分から全体を推測する
    一部の企業の業績から全体を推測する
    数字の定点観測から、景気の先行きを予測する
    仮説を立てて一部の数字から全体を推測する
    数字を加工して、全体を推測する
    数字を予測する
 4 数字を関連づけながら読む
 5 常に数字で考える

最近の流行なのか(笑)、各章でそれぞれ「7つの基本」「6つの罠」「5つの習慣」と数字を宣言してまとめてあるので、要点を掴みやすい(数字力を謳ってる本なので、こういう構成は当たり前かもしれんけど)。

まず出発点として、数字に対して「関心」を持ち、その数字を「把握」する。当然のコトだが、「関心」を持たないと何も始まらない。
(実は「関心」持ってもらうのが一番ハードルが高い気がする)
そして、その数字を互いに「関連」付けて、「推論」を行う(「仮説」を立てる)。

数字を明確にすることで「責任感」が増すと著者は言う。
おっしゃる通り。まさに、今の職場で感じてる問題点。
数字を明確にしていないため、何が「責任」で、誰が何の「役割」なのか、
線引きがめちゃ曖昧になっている。

さて、数値の基本的な見方として、全体(大きな数字)から部分(小さな数字)へと徐々にターゲットポイントを絞っていく。その上で、各数値に関わる言葉の正確な「定義」を理解し、縦軸として「時系列」、横軸として「他の数値」と比較することで、その数値の意味(輪郭)がくっきりと象られてくる。

例えば、「生産性」という言葉があるが、「生産性」とは何か?「生産性」=「付加価値」だ。では「付加価値」とは何か?「付加価値」=「売上高ー仕入れ」だ。つまり会社が売り物としてどれだけ仕入れ値に上乗せできるだけの「価値」を付けられたのか、という指標だ。まずは、ここまで言葉を定義付けする必要がある。その上で、過去の「生産性」や、「売上原価」「製造原価」「棚卸資産」などと比較することで、「生産性」の数値の意味が明確になってくる。

数値の意味が明確になってくれば、将来に対して、ある「仮説」が立てられる。
その「仮説」が合っているか間違っているかは問題ではない。
「仮説」を立てる(立てられる)ことが重要。
徐々に「仮説」の精度は高くなり、いつしか自分なりの「基準(フレームワーク)」が出来上がる。

自分流の「基準」を持つことが、数字力を養成する上での1つの「ゴール」だろう。

経済や会計の数字に関しては、最近徐々にリテラシーが高まっていると感じているが、まだまだ「楽習」することは多い。さらにリテラシーを高めるために、「5つの習慣」の中で著者が言うように、「主な数字」を覚えて、定期的に「定点観測」することは必須だ。

今後は月曜日だけ日経新聞買うことにしよ。
(なぜ月曜日の日経なのかは、本を読めばわかります(笑))

この本を読んで、「人時生産性」という概念を意識するきっかけとなったコトは、今後の自分にとって意味がある気がする。今まであまり「関心」が無かったので。

「人時生産性」とは、従業員1人が1時間当たりに、どれくらい生産性をあげている(付加価値を生んでいる)かを測る指標。
売上高/総労働時間」で算出できる。
この値に「従業員数」を乗算すれば、会社(事業)全体でどれだけ付加価値を生んでいるかを算出することが出来る。

例えば、平均年収が500万円(ややこしいので賞与は除外するとして、平均月収は41万円くらい)で、総労働時間が150時間/月とする。
売上高に対する人件費率(労働分配率)」を30%と設定(30%の妥当性は問わない。比率が高くなれば人時生産性は低くなる)すると、一人当たりの売上高/月は、

41万円/0.3≒136万円

が必要となる。
このとき、人時生産性は、

136万円/150時間≒9066円/時間

つまり、1時間に9000円くらいの付加価値を生み出さないと、経営側は500万円もの年収は払えないという計算になる。

こんなに生み出せているか?(笑)

この数値を過去と比較することで、自分達がより付加価値を生むようになっているか、給料に見合う働きをしているかがわかる。給与の交渉をする際に、昇給に対して説得力を持たせる指標になるし、自分の働きを反省する指標ともなるだろう。

この本は読みやすく、凄く得るものがあった。
ただ、ほんとはこの本を読む前に、同じ著者が書いた「ビジネスマンのための「発見力」養成講座 」を読みたかった。「数字力」はこの本の続編みたいな本なので。けど、本屋さんに無かった。また今度時間あるときに(立ち読みで)読んでみることにする。

自社や自分の事業部全体の売上や利益は、どんな立場の人であれ、「関心」は持った方がいいと自分は常々思っている。

今現在「関心」を持っていない人に、「関心」を持つきっかけとして、まずは読んで欲しい本である。

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