published by よねさん

はじめての課長の教科書
はじめての課長の教科書

帯にも書いてあったが、小飼弾さんオススメの本。最近良く参考にさせてもらってますです。

ちなみに、こちらのブログで紹介されてます。
404 Blog Not Found

日本独特の中間管理職である「課長」のあるべき姿について書かれた、今までに無い珍しい本。経営者や部長などの管理者について書かれた本は山ほどあるけど、たしかに「課長」にスポットライトを当てた本は見た事無いかも。

目次は以下の通り。

第1章  課長とは何か?
 1.1 課長になると何が変わる? 1.2 課長と部長は何が違う? 1.3 課長と経営者は何が違う? 1.4 モチベーション管理が一番大事な仕事 1.5 成果主義の終わりと課長 1.6 価値観の通訳としての課長 1.7 課長は情報伝達のキーパーソン 1.8 ピラミッド型組織での課長の役割 1.9 中間管理職が日本型組織の強み

第2章 課長の8つのスキル
 2.1 部下を守り安心させる 2.2 部下をほめ方向性を明確に伝える 2.3 部下を叱り変化をうながす 2.4 現場を観察し次を予測する 2.5 ストレスを適度な状態に管理する 2.6 部下をコーチングし答えを引き出す 2.7 楽しく没頭できるように仕事をアレンジする 2.8 オフサイト・ミーティングでチームの結束を固める

第3章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム
 3.1 企業の成長を阻害する予算管理 3.2 部下のモチベーションを下げかねない人事評価 3.3 限られたポストと予算をめぐる社内政治

第4章 避けることができない9つの問題
 4.1 問題社員が現れる 4.2 部下が「会社を辞める」と言い出す 4.3 心の病にかかる部下が現れる 4.4 外国人の上司や部下を持つ日が来る 4.5 ヘッドハンターから声がかかる 4.6 海外駐在を求められる 4.7 違法スレスレの行為を求められる 4.8 昇進させる部下を選ぶ 4.9 ベテラン係長が言うことを聞かなくなる

第5章 課長のキャリア戦略
 5.1 自らの弱点を知る 5.2 英語力を身につける 5.3 緩い人的ネットワークを幅広く形成する 5.4 部長を目指す 5.5 課長止まりのキャリアを覚悟する 5.6 社内改革のリーダーになる 5.7 起業を考えてみる 5.8 ビジネス書を読んで学ぶ

多少冗長になったが、小項目も含めて全て挙げてみた。

それぞれの章で、9つの定義、8つのスキル、3つのゲーム、9つの問題、そして8つの戦略と、項目数を明確にして書いてあるので理解する上で非常にわかりやすい。

これから「課長」になる人であれば、一読する価値は十分にある。

今自分が勤めている会社には課長職は無い。

正直、大企業でなければ係長や課長職は必要無いと思う。
今の会社の事業部は社員が10人以下だし、部長以下はフラット。
そっちの方が動きやすくてよい。
ただし、この本にあるような、現場を良く知る「課長」に相当するような役割は居ないので、「評価」という面で「誰」に「何」が評価されるかがはっきりしないのが問題ではある。

本の1章で定義されているように、課長は「現場」と「経営」どちらも把握している、組織内でも希有な役割。

小飼さんのブログとも内容がかぶってしまうけども、「部長」や「経営者」と比較して、以下のように「課長」の役割をはっきりと定義しているだけでも、この本の意義は深い。たしかにこれを明確に意識している「課長」は少ないと思える。

・課長は「予算管理に実質的な責任を持つ管理職」という枠の中では最も下位
・課長は経営者と直接仕事の話をすることができる最下位のポジション
・法的にも管理職として認知される最下位の地位
・課長は部下の業績や能力を評価すること(査定)が正式に認められている最下位のポジション

実感として、組織の役割について、皆がその定義を行わずむやみに言葉を使いすぎている気がする。

名称を付ければ、それで箔が付くわけではない。
言葉で区切る以上は何かしらの線が引かれたのだから、その線は明確にして関係者でその定義を意識をする必要があると思う(その中で各自の責任範囲も決まってくる)。

個人的には、実質的にIT業界で意味も役割も定義されていない「ディレクター」や「プロジェクトマネージャー」の本があると嬉しいのだけどね。。

ただ、小飼さんのブログでは、ちょっとこの本について褒め過ぎな気はした。
書かれているのは、普通に平社員から一歩ずつ階段を上っている人間にとっては、割と当たり前なことだ。

別にやっかみではなく、小飼さんは経営者に一足飛びしたので、経験していない「課長」という役割を美化しすぎてる気がする。まぁ、自分が経験していない「経営者」について美化したり文句を言ってるのと同じレベルかもしれないけど。

とにかく、非常に読みやすくてスラスラと読める。
時間が無い人もぜひ読んでみて欲しい。
通勤電車の行き帰りで読破できるはず。

はじめての課長の教科書」に4件のコメント
  1. NED-WLT
    2008/03/22

    はじめまして。ご紹介いただいた本書『はじめての課長の教科書』の著者です。まずは本書のお買い上げ、ありがとうございました。また嬉しいコメントをありがとうございます。

    おっしゃるとおり、小回りを優先させていて、規模があまり大きくない会社では、課長職は必要ないかもしれませんね。

    とはいえ課長的な仕事という具合に、その意図するところを広げて考えると、規模が大きくないからこそ、広い範囲の仕事をこなすことを求められるという面もあるはずで、その意味では、本書はベンチャーで多くのチャレンジをこなしている人にも、何かお役に立てるような部分もあるかもしれないと期待しております。

    また遊びにきます。今後とも、よろしくお願い致します。

    このコメントに返信
  2. yone
    2008/03/22

    ned-wltさん。
    コメントありがとうございます。

    まさか、著者ご本人からコメントを頂けるとは。。光栄の至りです。

    たしかに規模が小さい会社でも、課長が担っている役割は必要ですよね。それが「課長」職として定義されていないだけで、誰かしら代役でこなしている人はいると思います。

    組織で何故「係長」や「課長」や「部長」が居て、それぞれどんな役割を担っているか、そういったコトを理解する上でも、本書はすごく役に立つと思います。

    わざわざコメント頂きありがとうございました。

    またいらして下さい。

    このコメントに返信

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